沖縄琉球王国ぶらぶらぁ散歩 (とんぼの本)

著者 : おおきゆうこう 田名真之

• 新潮社 (2009年3月25日発売)

作品紹介・あらすじ

珊瑚礁の海辺を舞台に語り継がれた不思議な伝説、世界遺産の壮大な遺跡、祈りの文化が今も宿る風景-史実と神話が織り交ざる島の歴史の跡を訪ねる旅へ。創世神話から琉球王朝の崩壊まで知られざる歴史の跡を写真で辿る。

感想・レビュー・書評

[深川ふらふら遊覧記さんの感想 · 2018年2月9日]

一見、写真を多用した観光案内に毛の生えたような安直な本に見せながら、なかなか味わいのある歴史本です。琉球王国の成立から崩壊までがわかりやすく解説されています。
薩摩藩、江戸幕府、明治政府、アメリカ合衆国、中国の明朝&清朝、様々の強大な政治勢力に翻弄されざるを得なかった琉球王国の衰亡史が理解できるでしょう。また、琉球王国自身の中央集権的政治体制の仕組みも興味深いものがあります。有名な聞得大君などの女性神人による宗教制度が、国家管理された宗教権威システムであることも初めて知りました。

[samwo360さんの感想 · 2014年1月28日]

琉球王国の歴史を史跡の写真とともに辿る好著。