百人一首一千年の冥宮 (新潮ミステリー倶楽部)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 33
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106027710

作品紹介・あらすじ

NYに住む早乙女隼と緒方真紀の元に届いた不気味な封書には、和歌の血書されたタロットカードが入っていた。脅迫と思しき和歌は、どうやら「百人一首」から採られているらしい。数ヶ月にわたり五通の封書が届いた後、完全密室と化した部屋の中で彼の弟分・次郎が謎の言葉を残して死亡する。偶然にも、日本行きのフライトに乗り難を逃れた真紀だったが、彼女はそのまま忽然と姿を消してしまった-。犯人は真紀なのか?次郎が残したダイイング・メッセージの真意とは…。

感想・レビュー・書評

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  • 話としては面白かったが、それが題名と結びついているかは微妙。
    『百人一首』とあると、無駄に期待してしまう此方が悪いのか。

  • 理系の参考書などを書かれている竹内薫氏のミステリー小説。
    分野としては推理小説に分類されるのであろうが、SFでもあり、恋愛でもある本書は氏の多岐に渡る豊富な知識が文面の至る所にちりばめられている。
    ニューヨークの描写も生き生きとしている。最後まで犯人が予測できなかったので楽しめたが、最後のトリックの解明がややこじつけな感が否めない。しかし、犯人の失敗してもよかったという言及によりバランスが保たれている。
    個人的には百人一首にまつわる話、平家の話などが私の興味を引いた。私も百人一首は小学生の頃から覚えさせてられてきたが、本書で述べられているような意味付けがあるとすれば面白い。
    世界不思議発見あたりで特集を組んでくれればいいのだけれど。

  • これは新書で読みたかった内容

  • 百人一首にタロットカードを結び付けるなどとはなんという大技……。ミステリ以外の部分で十分に楽しめた気がするのは、私だけ?

  • 科学作家・竹内薫氏

  • せっかくステキになりそうな人物達なのに
    最後に「その動機でやったのかい!」って
    がっかりもしました
    百人一首は・・・
    この理屈は誰も理解できないと思う

  • NYに住む早乙女隼と緒方真紀の元に届いた不気味な封書には、和歌が血書されたタロットカードが入っていた。どうやら百人一首の歌らしい。そんな折、彼の弟分・次郎が死亡、真紀も忽然と姿を消してしまい…。

  • 08.10.23再読
    のはずなのに内容を一切覚えていなかったって・・・
    百人一首のタイトルをつけるほど百人一首には関りのない内容です 5歌仙の呪いくらいのタイトルにすりゃよかったのに

  • 好きな百人一首モノのミステリー、と思いきや・・・
    カバラに、陰陽道に、タロットに、黒魔術・・・
    一体、湯川薫という人の頭の中はどうなっているのか!?

    もうトリックとか謎解きとかとはかけ離れて、
    謎が謎を呼んで、全部がミステリーだ。

    作品世界を漂うだけで、精一杯(笑)

  • NYに死のたびに出かけた主人公は謎多いユダヤ系日系人に出会い一緒に暮らし始める。ある日、血塗られたタロットカードと共に六歌仙の詞が書かれた郵便が何度か送られてくる。謎を探っているうちに、舎弟が殺され、恋人は行方不明になる。主人公は帰国し、学生探偵に解決にゆだねる・・・と・・・意外なことが・・・といったお話。
    正直、国文科出身ながらよく謎の意味は分かりませんでした。黒ミサやら平家伝説まで出てきて、なにをどう組み合わせたらユダヤの星になるのやら・・・。ただミステリアスに暗い主人公とお気軽満点の学生探偵の語り口の違いは面白かった。

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