- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106035913
作品紹介・あらすじ
現役時代は会社や家族のための人生だった。定年後、はじめて夫も妻も自分の本当の人生を生きられる。そのために「新たな家」が必要だ。増築、減築、マンションのリフォームも含め、さまざまな実例と、身を守るための工夫や資金調達の方法が満載。バリアフリーだけじゃない。もっと重要なことがある!ベテラン住宅建築家が薦める理想的な終の住処。
感想・レビュー・書評
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60歳になっている人よりも、ずっと先に60歳になる人に勧めたい。
将来の想像力のない家が、決して少なくない。20代、30代で、60歳のときの自分たちの暮らしも、家の変化も想像などつかないし、しもしないでしょう。
そして家を供給する側も、メンテナンスには言及する可能性はあっても、夫婦の関係などには触れないでしょう。
特に会社人間のオッサンは、そういう前後左右を理解しておくべしだと改めて思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
60才からの家づくりとは、何よりもまず、「家」を通して自分の本当の人生を考える作業なのである。家を建てようとすれば「自分はこれから何をしたいのか」を考えることが出来る。
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2008/6
建築家である著者が、高年齢になってから家を建てるすばらしさについて丁寧に語っている。現役世代を追え、第二の人生をスタートさせるためにも家を建てることの楽しさを伝えたいという気持ちが強く通じる。内容も良くありがちなトラブル対策から細やかなアドバイスも書かれているので家を建てようと思っている人は60歳未満でも必読。 -
驚くべきは著者の母の晩年です。
足腰が弱り、立ち歩けなくなってからは滑りのいい絹の座布団に座ったまま、家中に渡した紐を引っ張って座布団に乗ったまま移動したとか、浴槽に入れなくなっても、洗い場のすのこの上に寝転がって自分で体を洗っていたとか。
住む人の住み続ける意思に勝る意匠はないと思いました。