木に学ぶ (新潮新書 106)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106101069

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  • 木工家として40年の経験を持つ名匠による一冊。
    自身のエピソードを交えながら、人と木・木工の歴史が語られる。

    体系的にまとめられた形ではなく、エッセイ的に節毎で話題が変わる構成。
    丁寧でありながらサクサクとした文章からは、経験に裏打ちされた謙虚さ実直さが伝わってくる。

    しかし、コンクリートに囲まれて育った私には敷居の高い一冊だった。
    木や木工の経験が全くないためか、どうしても書かれた場景を思え浮かべることができず、言葉を上滑りで追うだけの形になってしまった。
    基礎的な経験や強い興味があれば、もっと楽しめたのだと思う。

  • [ 内容 ]
    木の文化は今も生きている―。
    木曽桧はなぜ特別なのか。
    針葉樹と広葉樹はどこが違う。
    木目はいかにしてできるのか。
    縄文時代の技術レベルは。
    鋸の普及していない奈良時代に板はどうして作ったのか。
    「木挽き」や「剥ぎ師」のすごさとは。
    伊勢神宮の御木とは。
    奈良の寺の古材から何がわかるか。
    音と木の関係とは。
    …木工四十余年、現代の名匠が木と人の長い歴史を考える。

    [ 目次 ]
    1 姿を仰ぐ(桧あるいは木曽桧について;大桧との出会い ほか)
    2 歴史に触れながら(縄文遺跡と栗;伊勢神宮の御木 ほか)
    3 「割る」と「挽く」(割って板にする;正倉院の厨子を手掛かりに ほか)
    4 根も葉もある話(目を見る;根の力 ほか)
    5 木の時代は過去のものか(コンクリートに変わっていく;小屋が鳴る ほか)

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