日本を愛した植民地 南洋パラオの真実 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106106354

感想・レビュー・書評

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  • パラオの歴史をざっと知るのにベストな本だと思った。

    観光地として有名だが、日本が植民地化した頃のパラオや、その前後の日本以外の植民地の歴史を全く知らなかった。

    第2次世界大戦の時の状況も詳細に書かれている。

    いつか、行ってみたい。

  • 日本の植民地だったパラオについて書かれた本。

    当時のわが国が南洋開発にこれほどまで力を入れていたとは知りませんでした。
    また、戦後のアメリカ統治が大した経済的成果がなかったことが、戦前熱心だった日本への評価になっていることがわかりました。

    一度パラオに行ってみたくなりました。

  • 一次史料・二次史料や、戦前・戦中のパラオを知る人々へのインタビュー記録を基に、当時の様子が描かれている。本新書の形態になるまでに2本の研究として、その成果がアメリカで公表されている。個人的には、貴重な史料の存在を知ることができ、また図書館で手に取ることができた。パラオはリゾートやダイビングで有名だが、それ以外の面では紹介される機会はそう多くはなかった。ただ最近では天皇皇后両陛下が同国をご訪問される等、これまでと異なった形で注目をされている。改めて関心を持つ人が増える中で、本書の役割は大きいと感じる。路面電車やバスが走り、旅館やレストランがたくさんあった当時の様子をこの目で見てみたかった。一つおもしろい知見を挙げるとすれば、「役人」の存在が、パラオ人を含めたそれ以外のグループで結びつけたと指摘している点がある。また、アメリカの「動物園」政策、zoo theory の事実を説明した本書の意義は認められるべきと考える。

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