- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106107412
作品紹介・あらすじ
ラブホで頼むピザは、S・M・Lのどれが正解なのか。トッピングの生ハムはオーブンに入れられてもまだ「生」なのか。謎めく才女の脳裏に渦巻く疑問、懸念、記憶の数々。男はざわつき女は頷く、中毒性大の食エッセイ。
感想・レビュー・書評
-
壇蜜さんが食べ物をテーマに綴ったエッセイ集。
『週刊新潮』の連載をまとめた1冊です。
"食べる"という行為には、ある程度セクシーなイメージが付きまといますが、壇蜜さんが書くとそのセクシーさが増幅されるのだなぁ…!
セクシーさだけでなく、彼女の知的な一面や大人の女性の可愛らしさが感じられるのもよかったです。
そして、時折差し挟まれる切れ味鋭い文章も好き。
「おつとめ品」について書かれたエッセイの最後の一文が特に好みでした。
各章に添えられた手書きのイラストもいい味出しています。
エッセイを読めば読むほど壇蜜さんのことが好きになるなぁ…と思いつつ読了。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
壇蜜『たべたいの』新潮新書。
『週刊新潮』に連載された「だんだん蜜味」を再編集、書籍化。食にまつわるエッセイ、俳句とイラストのセットである。『壇蜜日記』と同様に相変わらず自虐的で儚く、時にエロい壇蜜の魅力が味わえる。
周囲の誤解を自らの魅力に変え、それを武器に作家としての壇蜜を演じてみせる。強かさよりも、周囲の期待に応えようという真面目さが窺える。
それにしてもタイトルの『たべたいの』が何ともエロい。平仮名表記にしただけで、随分と印象が変わるものだ。 -
毎日少しずつ読んでいきやっと読了。
食べ物に関しての著者の独特な視点からみた鋭い意見に思わず吹いた( ゚艸゚)・;'.、ブッ -
壇蜜さんの温度と佇まいがとても好きです。しっとりと、知的な自虐。
この新書のエッセイもとても温度が低くて面白かったです。
食べものエッセイなのに食べたくなるものがあまり無いのがらしくて良いです。でも、ヤリキレナイトの逆サンチュ祭りと、ラムネのアイスは気になりました。
壇蜜さんの文章表現も好きです。そして、以前新書の番組を好んで拝見していたのと、保健体育のラジオも思い出したら聴いているので、文章が壇蜜さんの語り口で再生されて贅沢でした。
これから、ゼリーを食べるときにプシャっとなっても、「お、飛び出せ青春だね」と広い心を持てそうです。 -
簡潔な感じだが独特な雰囲気の文書で面白い。
納豆、パーティー料理の話が好き。 -
やっぱ本当に頭いい〜! 食べ物に愛も情熱もそこまでないのに、しっかり毎回読ませる筆力。
-
その人の本性は文章に表れると思っている私は、壇蜜にハートをぎゅっと鷲掴みにされたのでした。
きっと本人はとても聡明で、それを伝えたら『何をおっしゃいますやら(笑)』とはにかむ謙虚な人なんだろう。 -
わかりやすくセクシーな「檀蜜」ではなく、素敵な支靜加さんの言葉たち。
あとがきの「しょうがないか、共に生きるか」という気持ちがぴったり。(私は好きで読んでます。) -
高ければ高いほど美味しいのではなくて、
身近なものでも作った人がいて、食べてもらうために出来てるんだなぁと思った。 -
壇蜜さんの食エッセイ。一見地味な新書だが壇蜜さんが書かれたエッセイの中でもかなり読み応えがあるのではないだろうか。よくある芸能人のグルメエッセイではなく、ラムネ、酒、カレーなど庶民的なものが多く、食にまつわる思い出エッセイと言った趣き。壇蜜日記に次いでおススメ。それにしてもこの文章の切れ味はどうだ。素晴らしい。