受験と進学の新常識 いま変わりつつある12の現実 (新潮新書)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106107849

作品紹介・あらすじ

子供の受験が頭を掠めたら、真っ先に読む本! あなたの常識はもう古い。受験ひとり勝ちの塾は存在する。受験強者には「3条件」が必要。偏差値無用で行ける医学部がある――最強の教育ジャーナリストが教えます!

感想・レビュー・書評

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  • 特に都市部を中心とした私立受験に対しての実状を理解できました。それと共に、地方や世帯ごとの貧富の差もかなり大きいと痛感します。

  • 受験生を経てもう随分経つので、最近はどのような状況なのか知りたく、本書を手に取りました。結論として、本当のエリートは凄いなぁ…これからの子ども達は大変だなぁ…と感じました。皆が自分に合った学校に行けると良いなと思いつつ、自分がどんな人間で何処が居心地いいのかはっきり分かっている学生(大人も)はそもそも優秀なんだろうなと思ったりします。。。
    自分自身も、学生にはならないと思うけど、しっかり社会に目を向けてインプットアウトプットしていかないといけないなと思いました。

  • 面白かった。かいつまんで昨今の受験事情を俯瞰するのに最適。
    公文のメリットデメリット、始めるべき時期
    鉄緑会行ったってできる子はできるしできない子は意味ない←自分の母校も指定校だったのでちらほら鉄の子はいたけどほんとそんな感じ。偉ぶって授業中も宿題ばっかしてるけど全然実力ない子がいて可哀想になるくらいだった。
    医学部行くならハンガリー留学もあり
    海外大学進学するなら出口戦略も考慮すること、特に日本で働きたいなら

    あたりが印象に残った

  • この手の本は、ややもすると首都圏の名門中高一貫校の受験事情や塾選びのポイントのみに終始してしまいそうですが、幅広い選択肢を取り扱っていらっしゃって大変参考になりました。個人的には、特にインターナショナルスクールの話が印象的でした。日本型教育とは対極にありそうなスクールの創立者の方がそれを称賛されているというのは驚きであり、いろいろと問題が指摘される日本の教育制度ですが、何も我々はそれを卑下する必要もないということを思い知らされました。とは言え、本来人生を豊かなものにするための手段である教育が目的化している感は否めないので、何かを変えなくてはいけないでしょう(個人的には変わるべきは社会の方だと思いますが)。著者自らが『本書はいわば私のこの数年の取材成果のおいしいところばかりを凝縮したベスト盤である』と述べていらっしゃいますが、それはすなわち日本の受験界の歴史、これまでの振り返りでもあると思います。これからの教育を語るにあたってまずは本書の一読をおすすめします。

  • 「勇者たちの中学受験」の著者、おおたとしまささんの本ということで読んでみました。
    6年前の著書なので情報としては古いかもしれませんが、地方出身で公立で育った自分には都会の受験事情が新鮮でした。

    中受には小3の2月からの塾通いがスタンダード、にびっくり!
    高学年ならまだしも小3で中学受験したいかどうかなんて自分で決められとは思えない…
    結局親がどうしたいのか、自分の子にはどういう環境を与えたいか、どういう道が適性があるのかを見抜けないと難しい。

    周りの意見にも影響されてしまいそうだし、私、ちゃんと見極められるかなぁ…

  • 中学校や高校の時点で私立大学付属校に入学したからといって、必ずしも将来の進路が固定されてしまう時代ではない。内部進学と他大学受験の併願戦略が可能。

  • 鉄緑会
    公立中高一貫 ena
    思考セグメント C3

  • 最近の中学受験事情について。様々な話題が各章ごとに扱われており、どこから読んでもよいが、短くなる分浅い感じは否めずちょっと週刊誌的か。私立大学附属中学のコスパ、公立中高一貫校、インターナショナルスクール、大学入試改革など最近の話題についても触れられている。

    ・中学受験には、高校受験の準備期間がなくなることによって反抗期における抵抗や中だるみを経験できる環境を確保するという意味もある

    進学校の評価としてよく東大合格者数が挙げられるが、これには隔年現象(現役生がたくさん合格すると次の年は浪人生の合格者が少なくなるので全体としては数が減る)と7年現象(合格者が多かった翌年の中学入試で人気化し、その入学生が卒業する年にはまた実績があがる)がある。

    ・全国の高校約5000のうち女子校は306(6.2%),男子校は109(2.2%)にすぎない。70年代には女子校が750.男子校が450あったので激減している。しかし東大合格者ランキングでみるとトップ20のうち男子校が14,女子校が2と圧倒的多数になる。イギリスや韓国、豪州などでもやはり別学のほうが共学よりも実績がよい。
    男女の能力差というものは一人ひとりを見ると差がないのかもしれないが、集団としての行動は差がある(たとえば運動会は男子校はクラス対抗、女子校は学年対抗など)ように、歴史ある男子校・女子校ではそれぞれの性別に最適な教育法が自然と確立されているのかもしれない。

  • 受験界の現状を網羅し、よく分析できている。

    さて、この受験界を制したエリートたちは、いったいどのような社会を作り上げてくれるのでしょうか?
    どうしても、コネとエリート意識と机上の空論によるゴリ押しで物事を進める社会しか想像できない。

    それはこの筆者のせいではないけれども、希望を見いだせない。書き方にも原因があると思い、八つ当たり気味に星3つ。

  • 中学受験に関する最近(2018年発売)の情報が網羅できる。
    最近のトレンド校や偏差値について、男子校、女子高の価値など一通りのことがわかる。
    ちょうど今日(11/1)、2020年度からの大学受験の英語外部試験の延期が発表されたが、2020年度から始まる新しい試験方式についてもわかりやすく説明されている。
    東大受験、医学部、海外大学受験などについて、また、そのための塾についても詳しく書かれている。

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著者プロフィール

おおたとしまさ:教育ジャーナリスト。1973年東京生まれ。リクルートで雑誌編集に携わり、2005年に独立後、数々の育児・教育誌のデスク・監修・企画・編集を務め、現在は教育に関する書籍執筆および新聞・雑誌・webメディアへの寄稿を行う。テレビ・ラジオなどへの出演や講演も多数。心理カウンセラーとしての活動経験、中高の教員免許、私立小学校での教員経験もある。著書は『ルポ名門校』(ちくま新書)、『勇者たちの中学受験』(大和書房)、『不登校でも学べる』(集英社新書)など80冊以上。オフィシャルサイト:http://toshimasaota.jp


「2024年 『学校に染まるな!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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