あなたはなぜ誤解されるのか~「私」を演出する技術 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106108914

作品紹介・あらすじ

正論は印象に勝てない。自分の「残念な面」をどう変えていくか。不可欠なのは「私」を演出する技術だ。ミリオンセラー『人は見た目が9割』の著者が自己プロデュースの極意を伝授する。

感想・レビュー・書評

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  • その時々の中で、役割を演じるという考え方。

  • 自分自身の演出家は自分であることを忘れず、日々勉強していきます

  • 自分の欠点を客観的に見つめ直したい人におすすめ。

    【概要】
    ●「残念な人」にならないための提案
    ●人生はロール・プレイング・ゲーム
    ●中身を磨く前に先ず「見た目」から
    ●自分の演出(表情、声)
    ●誰も教えてくれない癖

    【感想】
    ●言葉を発する際のタイミング、表情、言い方が重要だということはわかっているが、どのように気を付ければよいか具体的に知ることができた。
    ●できるだけ何でも楽観的に捉えて上機嫌でいる、アラン著『幸福論』の「上機嫌法」を実践し、損をすることがないように生きていこうと思った。

  • 劇作家・演出家の筆者は、前著「人は見た目が9割」で話題となり、今回はブラッシュアップして、スマホの普及やコロナ禍で「人の見た目」の変化も着目する。育成場面で繰り返し引用される、連合艦隊司令長官・山本五十六の「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」。上司、先輩が手本を見せる事を本気で行っているか、口先だけの指示、命令になっていないか、簡単な言葉で、とても難しいことを説いていると指摘する。アドバイスが相手に届くためには、「自分に余裕」が必要であると説くが、耳の痛い話しだが、説得力はある。また近年、育成場面では「褒めて伸ばせ」が強調されるが、本当に褒めるだけで良いか。褒めるときは褒める、叱るときは叱るといった、姿を見せている人を、周囲は「責任間のある人」と見ると説く。キーボードを叩く音、ボールペンのカシャカシャとノック音、指や関節の音を鳴らす、舌打ちをする、独り言を言う、など音や声で傍若無人な振る舞いを職場で行っていないか。真の社会人、本物の職人から学ぶべきものは何か、見た目や立ち振る舞いを振り返り、長年社会人として暮らしてきた自身に警鐘をならし、自省・内省・三省の一冊になった。

  • 人は見た目が9割の著者。「哲也」の原作者のさいふうめい氏。新聞広告で気になって結構待って図書館で借りた。

    以下メモ。
    ●自分をちょっとだけ演出すれば、誤解や人間関係のストレスは大幅に減らせる
    ●40代の頃は「冗談ぽく」話せば「冗談なのだ」と受け流してくれた。しかし60代になると「自分は冗談ぽく話できるつもり」であっても真顔で「そうだったのですか?」と聞いてくる人が増えた。
    わざわざ「冗談だよ」と加えなくてはいけない。理解力が低下したのではなく、自分の一言は自分が思っているより重くなっていた
    ●成果を上げた人に限って、できない人の立場に立てない人が多い
    ●どう話せば相手が気持ちよくやってくれるか、を考える。聞かされている方が楽しくない話はしない人、という役を演じるつもりになると良い
    ●言った時に快感が伴う言葉は概ねよろしくない
    ●論理がしっかりしている方が勝つというのはディベートの世界
    ●身体全部を使って伝えるという感覚が持てない人が多いが、自分とはおもわず役が求めていることを無責任にやる、と思ってやると非言語コミュニケーションは良くなる
    ●物を売るときは、余裕と観察から始まる
    ●大学受験までの頭のいい人と、社会に出て30年ほどだった時の頭のいい人は異なる。30歳くらいまでは「記憶力が良くて、物事をできるだけ客観的に判断できて、論理的に相手を説得できる」ひとが頭がいいと言われる。50を過ぎるとそれだけでなく「人を動かす」という大事な仕事がある
    ●社会に向かって何かを発信する場合「味方1000人、敵1000人」と思うとよい。その上で味方を1人づつ増やす工夫をする。敵ができることを過度に恐れず、しかし敵を増やすことをできるだけ避ける
    ●相手をもう少し睨んでみたら、ではなく、ここはいっそ睨んでみる、トカ。睨みたい気持ちは内側に秘めて相手は見ない、ナド、見ないとダメかなあ。のようにトカ、ナドは使える。自分で気づいた気になって変更しやすい
    ●優秀な人は「仕事のできない奴は努力の仕方がわかってないんだ」というが、仕事である以上、皆自分なりに努力をしている。そんなこと言われたらなにをどうすればよいのかわからなくなる。その結果自信のない人を作ってしまう。自信のない人は自分のやっていることが良いのか悪いのかさえ判断できなくなっていることがある。さらに上司に怒られるのが怖くて質問する気持ちも萎える
    ●冷静に考えてそのセクションでトップになるような優秀な人ばかりが集まる職場はない
    ●目の前にいる個人の「わからない」を解明して相手に伝える工夫がリーダーには必要。無理なら萎縮させないように相手が有効な労働力になるような仕事の流れを作る。努力の仕方がわかってないなら丁寧に教えなくてはならない
    ●快感はタダでは得られない。上司は部下からの「人望を失う」という代償を払っている。
    ●顔を洗うときは下から上に。体を拭くときも下から上に。
    ●LINEで友人とコミュニケーションをとるから、言葉には抑揚が大切という感覚が身についていないことがある。棒読み
    ●社会に出ると誰も注意をしてくれないだけで許されているわけではない。そして気づいていない扉が音もなく閉じる
    ●顔のどこかを触る癖はやめた方が良い

  • ●自分が若いと思い込むのは危ない。自分の振る舞いは、役割に応じて、年齢や立場に応じて、変化させなくてはならない。それには相手のリアクションで、自分がどう見えているか、察しながら対応を変えていくのが良い。
    ●言った時に、快感を伴う言葉はよろしくない。相手をバッサリ切っている可能性がある。

  • いくつか面白い言葉はあったが、内容的にはそんなに目新しいものではないかな
    結局は印象や見た目、所作が大事なのだということ

    仕事とは演技なのだと思えば気持ちが楽になるというのは、参考になった。

  • 演出は一人ではできない。
    最低でも受け手が必要

  • 「言った時に、快感が伴う言葉は概ねよろしくない。」
    まさにそうだと思いました。
    自分は相手の明らかな過失にイラっとしてしまうと、正論で相手をバッサリと切りたがる癖があります。それこそが「快感を伴う言葉」なんだと思います。そうやって関係がこじれていった苦い経験があります。
    まずファーストステップとして、このことを常に気にしながら仕事をしていきます。

    貧乏ゆすりの癖を直すために織田信長の座り方をイメージするという例がありましたが、私はキツい話し方を改善したいから吉永小百合さんのイメージで仕事しようかな…小百合さんのエッセイかなんか読もうかな……。

    しかし仕事って、自分が「残念な人」にならないように振る舞い、しかし相手が残念だった場合は寛容さで対応し、LGBTに配慮して、子育て中の方にも配慮して、合理的配慮の必要な障害のある方にも気をつけて、かといって無闇にあの人には障害があるのかも配慮がいるなら言って欲しいとか考えてはいけなくて、逆にもしかして自分に障害があるのではと疑心暗鬼になって病み、セクハラ被害に遭わないように気をつけつつセクハラしないようにも気をつけて、パワハラ被害に遭わないように気をつけつつパワハラしないようにも気をつけて、ビジネスマナーにも気をつけつつ相手には過度なビジネスマナーを押し付けないようにも気をつけて、メンタル不調で休職した人の穴埋めで多忙になり自分のメンタルやられて、宗教やマルチ商法の勧誘をしてくる同僚から逃げ、『他人を支配したがる人たち』に出てくるような“マニピュレータ”に警戒して、さらにこの間ニュースにあったママ友洗脳事件みたいに知らない間に洗脳してくる人にも警戒して、なおかつ当たり前の顔して成果を挙げなければならないなんて、とんだ無理ゲーってやつですね。

  • 非言語コミュニケーションが、いかに伝わるか。だから、自分がどう見られているかを考えて演出しないと。

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著者プロフィール

1956年 福岡県生まれ。横浜国立大学教育学部心理学科卒。一般社団法人演劇集団ワンダーランドを主宰。宝塚大学東京メデイア芸術学部教授。劇作家・演出家として活躍する一方、さいふうめい名義で漫画『哲也 雀鬼と呼ばれた男』の原案を担当し、講談社漫画賞を受賞。著書はベストセラーとなった『人は見た目が9割』など多数。

「2022年 『マスク時代リモート時代の《新》コミュニケーション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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