財務省の「ワル」 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
3.04
  • (1)
  • (3)
  • (18)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 101
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106109164

作品紹介・あらすじ

日本を牛耳るワルの素顔。出世する男たちの共通項とは。霞が関の頂点・財務省。そこでは「ワル」と言えば、いわゆる「悪人」ではなく、「やり手」という一種の尊称になる。財務省通のジャーナリストが立身出世の掟を明かす。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 赤字国債は現政権、政治家にとって「宝の泉」的価値を持ち、借金は全て次世代に回され続ける現状。次世代への借金は膨大となり更に介護保険、社会保険、その他諸々の税金負担は多くの「破産」者を産むに違いない。そうならない為にも政治家の「独裁」から「政治家を審査する組織」も国民にとっては不可欠だと思う。森本事件の改竄等、政治家に有利で、特別優遇、特権は許される物ではない。
    今や赤字国債額は1兆2000億円をどう考えるか!

  • 東大法学部卒が9割を占めているが現在は理系の採用を増やしたいと考えている

    浪人、留年などストレート卒業でない人も多い。なんか商社っぽいな

    現代には官僚制度合わないだろうなあ

    あまり身近に感じられないため刺さらなかった

  • 東2法経図・6F開架:317.2A/Ki56z//K

  • 嘗ては'官庁の中の官庁'と言われ、最強の力を誇示していた財務省(旧大蔵省)。東大法学部卒が大多数を占める偏った集団で、頭脳明晰は当たり前の中、仕事ができる表現として、'ワル'という称号が、特に飛び抜けていた人物に与えられていた。こうした頂点を極めた集団の暗部として、昨今の公文書改竄やトップのセクハラ疑惑が露見し、常識感を喪失した組織として問題視される。政治家との確執の中で変容していく組織、硬直した歪みを正す変革は見出せない。理系出身で大蔵省に入った人から見た次の言及は的を得ている。「法学部の人は既存制度を所与のものとして考える傾向が強いため、制度を変えると知識の根幹が変わるので対応が難しくなる不安から前例踏襲になりがちなのに対し、理系は論理から結論を導き出し、最適な状態から思考する。ここに大きな違いがある。」これからの時代、東大法学部卒の呪縛から逃れ、多様な人材を採用する度量が試されるだろう。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

岸宣仁
1949年埼玉県生まれ。経済ジャーナリスト。東京外国語大学卒業。読売新聞経済部で大蔵省や日本銀行などを担当。財務省のパワハラ上司を相撲の番付風に並べた内部文書「恐竜番付」を発表したことで知られる。『税の攻防――大蔵官僚 四半世紀の戦争』『財務官僚の出世と人事』『同期の人脈研究』『キャリア官僚 採用・人事のからくり』『財務省の「ワル」』など著書多数。

「2023年 『事務次官という謎 霞が関の出世と人事』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岸宣仁の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×