- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106109164
作品紹介・あらすじ
日本を牛耳るワルの素顔。出世する男たちの共通項とは。霞が関の頂点・財務省。そこでは「ワル」と言えば、いわゆる「悪人」ではなく、「やり手」という一種の尊称になる。財務省通のジャーナリストが立身出世の掟を明かす。
感想・レビュー・書評
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赤字国債は現政権、政治家にとって「宝の泉」的価値を持ち、借金は全て次世代に回され続ける現状。次世代への借金は膨大となり更に介護保険、社会保険、その他諸々の税金負担は多くの「破産」者を産むに違いない。そうならない為にも政治家の「独裁」から「政治家を審査する組織」も国民にとっては不可欠だと思う。森本事件の改竄等、政治家に有利で、特別優遇、特権は許される物ではない。
今や赤字国債額は1兆2000億円をどう考えるか!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東大法学部卒が9割を占めているが現在は理系の採用を増やしたいと考えている
浪人、留年などストレート卒業でない人も多い。なんか商社っぽいな
現代には官僚制度合わないだろうなあ
あまり身近に感じられないため刺さらなかった -
東2法経図・6F開架:317.2A/Ki56z//K
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嘗ては'官庁の中の官庁'と言われ、最強の力を誇示していた財務省(旧大蔵省)。東大法学部卒が大多数を占める偏った集団で、頭脳明晰は当たり前の中、仕事ができる表現として、'ワル'という称号が、特に飛び抜けていた人物に与えられていた。こうした頂点を極めた集団の暗部として、昨今の公文書改竄やトップのセクハラ疑惑が露見し、常識感を喪失した組織として問題視される。政治家との確執の中で変容していく組織、硬直した歪みを正す変革は見出せない。理系出身で大蔵省に入った人から見た次の言及は的を得ている。「法学部の人は既存制度を所与のものとして考える傾向が強いため、制度を変えると知識の根幹が変わるので対応が難しくなる不安から前例踏襲になりがちなのに対し、理系は論理から結論を導き出し、最適な状態から思考する。ここに大きな違いがある。」これからの時代、東大法学部卒の呪縛から逃れ、多様な人材を採用する度量が試されるだろう。