- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106109744
作品紹介・あらすじ
子供の教育には多大な費用と時間を割かねばならない。家庭の限られたリソースを使って、いかに効果的に果実を得るか。中学受験と高校受験ではどちらがコストパフォーマンスがいいのか。身も蓋もないが、子供にはできれば一流大学を卒業し、高い年収を得られるやりがいのある仕事に就いてほしい。そんな親心に応えるべく膨大なリサーチと実体験をもとに、子供が現代の学歴獲得競争で勝ち抜くための戦略を論じる。
感想・レビュー・書評
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日本の学歴や受験を批判するスタイルではない。総じて日本の教育はコスパが優秀ということがわかりまずは一安心。受験塾や海外留学のコスパの論述は参考になった。
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学歴に関する考え方が学べるのかと思いましたが、予想通りの内容でした。
現代の大学受験はいわゆる科挙、最終学歴がその人の身分を決めるということ。
しかし、一つ疑問なのはその学歴を用いて高い身分を獲得した人でも人生転げ落ちる人はいる?その人たちの違いや失敗については書かれていない。 -
わかりやすい。(まだ小学校低学年の)子供を将来的に東大(くらいの学力の大学)に合格させたい、東大卒ではない親が、教育方針を考えるときに読むのに適してそう。
中学受験させるかどうか参考にするために読み始めたけど、そもそも日本にとっての学歴とはどういうものか(意味があるのか)、受験、大学、塾の役割と意義、受験科目と子供に課金する際の大きな分岐点など、今まで誰もあえて体系立てて言語化してなかったところがかなり根本から書かれている。これを読まなかったら周りに流されて受験戦争に参加させたり、途中でいきなり海外留学させたり、挙句の果てに勉強嫌いになって燃え尽き症候群になったりしそうだった。現代日本でどう戦略を立てて「受験」というレースに臨むのか、自分の家の経済状況と子供に期待できる頭の良さはどれくらいなのか、そういうものを考えられるきっかけになった。英語のくだりだけいきなり受験から離れて語られて戸惑った。結局著者の場合は地頭と好奇心でなんとかなってるから、、、 -
著者らしい“身も蓋もない”実利主義が心地よい
中学受験のコストは約1,000万円
(小4からの塾、私立中学)
普通の家庭ならその分を名門公立高校ルートに投入した方がお得
(高校受験の塾一年、大学受験の予備校一年、短期留学)
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東大、京大、早慶、旧帝大で3万人
上智、理科大、関関同立、マーチ、難関国立で十万人に満たない
一学年の人口は100万人程度なので、ここに入れるのは上位10%
中学受験は掛け金の高いゲーム
時間と労力をかけて、名門中学に合格する子は1割もいない
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●中学受験ルートの効果
遺伝要素も加味すると
1000万円+親の多大な労力を支払って
偏差値1.5アップの見込み 大学のランクが上がるほどではない
これをどう見るか -
日本の受験産業の仕組みについて、客観的、合理的に解説した一冊。著者のブログや著書はどれも同じスタンスで描かれていていて共感できるのだが、本作もそうでした。
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学歴とコスパってあまり考えたことなかったけど、確かに入試難易度とかけるお金と社会的立場っていうのはそれぞれだし、知りたい視点だったかも。
科目レベルまで落とし込まれて解説されているので分かりやすい。
自分自身が公立至上主義の地方出身なので、南関東の半数近くが中受…みたいな環境への解像度が低かったので、参考になった。
子どもたちの進路、願わくばコスパじゃなくて「やりたい」を応援してあげたいところだけど、なかなか難しいよね。 -
コスパで学歴を考えるという身も蓋もない内容が素晴らしい。あくまで学歴。学力とか、知能とかそういうのではない。合理的に学歴を上げるための最適解を求めるもの。
中学受験は必要ないですね。
英語が大事。
日本で大学出て海外の大学院のルートが一番。なるほどねえ。
日本の教育システムは素晴らしい。
中学受験をすることの価値は大学の偏差値を2-3上げること -
中受の試験内容などの話もあり、自分が知りたかった公立校が中受か、の内容はごく一部。