- Amazon.co.jp ・本 (470ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106203459
感想・レビュー・書評
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図書館で借りた箱入り本。
面白かった!時代が近いせいか名作だからか、個々の動きが納得しやすい。
もっときっちり善悪がわかれているのかと思ってた。
いきなり舞台をみると、知識なしでは衣装や音から身分や気分を読みとるのが難しい。言葉に慣れないと意味もとれない。
いったん文字で頭に入れておけば舞台も楽しめそう。
関連本をあれもこれも読みたくなってしまった。
新字になおした原文に注釈・解説つき。
注釈が親切丁寧。今でも使う言葉から歌舞伎用語、当時の状況まで説明してくれる。
大人気の忠臣蔵にかぶせて作られたこの作品は「義士」に対する「不義士」の物語とも読める、だそうだ。なるほど。
忠臣蔵のパロディなんだから忠臣蔵は知ってるほうがいいだろうし衣装を想像できれば楽しいだろうし時代背景も理解したい。
でも注釈のおかげでわからなくても平気。
いちいちなるほどと納得しながら読んだ。
今はもう、この髷はこの身分でこの模様は遊び人っぽくてこの道具は貧乏風で…といったものが知識なしではわからない。
だから勉強しなくちゃ理解できない・敷居が高いと思ってしまいそうになる。
でもよく考えたら今のドラマだって服や髪型やしゃべり方でキャラクターを作る。
この本で読んだらああこれは本当に大衆向けの娯楽なんだなと思った。
今でも見かける楽屋オチのファンサービス(お袖を「○○(お袖役の役者)のようにきれいだ」といったり、「かくし芸なんて役者の声真似しかできねえよ」「誰の?」で自分の名前をあげたり、しかも「そのネタあきたよ」と加えたり)も楽しい。
気軽に舞台を観たくなった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
四谷怪談。面白い。人の恨みは怖いし、人の欲も怖いし、結果主人公は自分の心の醜さに気づけたので、良かった。
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7月26日 幽霊の日 にちなんで選書
1825年(文政8年)7月26日、江戸の中村座で四代目・鶴屋南北作『東海道四谷怪談』が初演された。
『東海道四谷怪談』(通称『四谷怪談』)は、四谷左門の娘・お岩が、夫・民谷伊右衛門に毒殺され、幽霊となって復讐を果たすという話で、江戸の町に実際に起こった事件をモデルにしている。怪談の定番とされ、鶴屋南北の歌舞伎や三遊亭圓朝の落語が有名であり、また映画化もされていて、様々なバージョンが存在する。
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注釈入りで、わかりやすい。