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- Amazon.co.jp ・本 (154ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120021855
作品紹介・あらすじ
エネルギッシュで繊細そして残酷なまでにナイーヴ。劇作家、演出家、俳優にして詩人-。現代アメリカ文化の一翼を担うサム・シェパードの"原イメージ"のエッセンス。
感想・レビュー・書評
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サム・シェパードと言う名前を言葉にした時、人は何を思い出すだろうか。
或いは思い出す以前に、知らない、と言う人も最近は多いかもしれない。
俳優、それが一番知られた肩書きだろう。
劇作家、俳優、カウボーイ、そしてアウトサイダー。
何者でも構いはしないけれど、彼は文章を書く。
詩集なのかもしれない。
モーテルクロニクルズは完成されていると翻訳者は言う。
鷹の月はもっと素朴でぎらぎらしていてとんがっていると。
いずれにせよ、彼と彼自身の醸したものには間違いがない。
原文で読み下すだけの語学力はないので翻訳でそれを読む。
翻訳だから難解なのか、それとも原文で読んでもそうなのか、それは、結局のところ私が翻訳を読んでいる限り分からない事柄だ。
それでも伝わってくるものがあるとすれば、それは乾燥だと思う。
どれほどの混乱と熱狂の果てにあっても、彼の言葉は乾いている。
彼の世界も乾いている。
その乾きこそが世界を形作っている。
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