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- Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120033889
作品紹介・あらすじ
本書では、不良債券問題を軸に迷走を続けてきた議論を整理し、銀行業とマクロ経済学的視点のなかで解決への基本的視座を提示する。
感想・レビュー・書評
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2003年に出版された本ですか、8年あまり経過した現在でも
指摘されている銀行業界の問題はあまり解決されていません。
それどころか、金融円滑化のような社会主義的先送り政策によって
邦銀の内部には社会のリスクが
集中・蓄積されていっているのではないかと。
「リテールよりも法人融資の方が偉い」などという
根拠のない邦銀行員の思い込みなど、
中の人なら苦笑いしてしまうような記述もあります。
池尾先生の焦る気持ちが痛いほどわかる一冊ですが、
本書の冒頭のような一挙解決願望を抱かず、
少しづつ中の人としてできることをやっていかないとな、
と考えさせられたのでありました。
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