さよならの扉

著者 :
  • 中央公論新社
3.08
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本棚登録 : 150
感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120040160

感想・レビュー・書評

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  • ありえないだろ!というつっこみがまず頭に浮かぶけれど、
    そもそも小説なのであった。

    この夫婦からどうしてこんな子どもが?と思ってしまったが、とにかく長女が好きになれなかった。
    妻も腹がたつのは腹がたつが、そんなに深く考えて行動するということがないからそこまで怖くない、というか憎めない感じはする。

  • 38不思議な友情のお話し。こういう設定を思い付くのがすごい。心がすっと軽くなるような作品でした。

  • 夫の卓己がガン宣告されて、亡くなる前に卓巳から5年間愛人関係だったという志生子の存在を聞かされた妻の仁恵。

    夫が亡くなったことにいまいち実感が湧くこともできず、
    追い打ちをかけるかのように愛人の事実を知らされ、困惑する仁恵だったが

    彼女がとった行動は、愛人の志生子と友達になることだった。

    遊び人の父の介護に追われる志生子にとって、卓巳の存在は息抜きであり癒やしだったが
    その卓巳は亡くなり、代わりに妻の仁恵に不気味なほど親しく関わりをもとうとされ困惑する日々。

    妻と愛人の奇妙な関係。
    確かに仁恵は不可解だけど、妙にたくましい。

    妻と愛人は仲良くなんてなれないでしょ、って
    思ってたけど、最後まで読んだらそうでもないのかもって気持ちになった。

  • それはない

  • 末期がんが発覚した夫から突然5年付き合った愛人とガン発覚後に別れたと知らされた妻が夫の死後、その愛人と修羅場ではなく交友を持とうとする。その意外な行動に驚き、妻のぼんやりとした性格に呆れながらもページを繰る手は止まらず一気に読んだ。釈然としない所も多々あるけれど、妻と愛人はこのままなんとなく交友をつづけていきそうである。

  • 夫の死後、妻と愛人の交流。
    性別が逆ではありえない。
    好きな人を亡くしたという共感か。
    現実にはあり得るのか。
    金銭が絡まず、当事者がいないからか。
    憎み合っても何も生まない。未来志向で良いのかも。

  • 軽い読み物として単純に楽しめます。
    主人公ふたり(仁恵と志生子)はがんで亡くなった男の妻と愛人という、普通は仲良くなることなどあり得ないのでしょうが、仁恵のあっけらかんとしたキャラクターのおかげで違和感なく読めました。
    始めは困惑していた志生子がだんだん仁恵を受け入れ、少しずつかけがえのない存在になっていく様子、最後のボストンでのお花見の場面も心が温かくなりました。

  • 2013 11/13

  • 癌で亡くなった男の妻。
    告知された日に知らされた「婚外恋愛」相手の名前と携帯番号。
    男が臨終間際となった時、妻は女に電話を入れる。

    なんとも不快でザラザラするが
    「ありえない」とも「わからない」とも言い切れないリアルさはあった。
    でもやっぱり嫌だ〜。

    【図書館・初読・12/6読了】

  • 旦那を亡くした後、その恋人だった人と仲良くなりたい主人公と、負い目から断れずについつい付き合ってしまう女性と。
    たしかに同じ人を好きになるってことは、どこか価値観が似ているのかもしれない。
    家族を失うということ、失った後でどう生きるか?ということをちらっと考えても見た。

平安寿子の作品

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