檻の中の鼓動

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 41
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120042447

作品紹介・あらすじ

中畑蘭子は3年前のある事件を機に警察を辞め、今ではデリヘル嬢の送迎係に「転職」していた。蘭子のグループにはアキナという出産間近の妊婦がいたが、彼女は誰かに脅迫され客を取らされているようだった。ある日、アキナは接客中ラブホテルの一室で出産してしまい、駆けつけた蘭子が応急処置を施し、嬰児とともに闇医者へ搬送した。しかし、部屋から検出されたアキナの指紋が、7年前に起きた嬰児産み捨て事件の現場に残された指紋と一致したというのだ-。

感想・レビュー・書評

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  • デリヘル嬢の送迎をしている蘭子、けっこう面倒見がいい。運転手のマコトは理沙の生んだ赤ちゃんにメロメロ。元刑事の濱川さんも何かと理沙を案じてくれている。理沙の旦那さんの俊也は、高校生の時に母親を亡くし、一年ほどたって父親も亡くした理沙を支えてくれている。

    過去をネタに柳原に脅迫されて、妊婦デリヘルを強要されたことは気の毒だけど、その周りには結構、理沙を気遣う人がいるんだなぁ・・・と。いろいろあったけど、理沙、幸せになるといいね。

  • #読了。中畑蘭子は警察を辞め、デリヘル嬢の送迎係に。ある日、蘭子がホテルへ送ったデリヘル嬢が、出産してしまう。この女性、過去にも子供を産み落としたことが。。。面白いキャラの登場人物はいたのだが、最後まで何を軸に書きたかったのかが分かりにくかった。

  • 2件の産み落としの事件を軸に物語が展開していく。主人公は嬰児遺棄を理由に警察を追われ、現在はデリヘルの送迎をしている蘭子。仕事中に産み落とし事件に巻き込まれていく。サクサク読めるのだけれど、特に面白いわけでもなく…微妙…

  • 題名の意味がよくわからなかった。

  • とある事件をきっかけに警察を辞め、デリヘル嬢の送迎に身をやつす中畑蘭子。そして、出産間近の体で客を取るアキナ。2人の出会いと小さな命の誕生が、鎖に繫がれた罪悪と希望を引き摺り出す…。書き下ろしミステリー。。

    スイスイ読むことはできる。でも小説を読んで「話がうまくでき過ぎている」と批判してもしょうがないけれど、本作はまさにそんな感じだった。作者の都合のいいように展開し過ぎ!と苦笑したくなるような。
    (C)

  • 刑事物なのか微妙であるが、まぁイイかということで。
    確かにパンチ力は無いし、繋がりが都合が良すぎるもの鼻に付いたがサクサク読めます。
    基本的にモラルを持とうということでしょうか?
    デリヘルという設定はあるが、特にエロいシーンはありません。

  • 違法デリヘルで生み落としの話。その営業してるのが元警察官。
    なんやかんやで海外に行く。って空港でチェックとかないんかなぁ。まぁ比較的軽い犯罪だったからチェックとかなかったんやなぁ。

  • 主人公に魅力を感じなかった。謎も興味を引くものでないし、各人物の言動も納得のいかないものが多い。何で二人とも妊娠して、そのまま何もしないのだろう?高校生ならともかく、警察官まで。

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著者プロフィール

末浦広海

1964年兵庫県生まれ。88年関西学院大学経済学部卒。2008年に『訣別の森』で第54回江戸川乱歩賞受賞。著書に『捜査官』『白き失踪者』『檻の中の鼓動』『刻命』『暗躍捜査 警務部特命工作班』、「キャップ・嶋野康平シリーズ」「警視庁東京五輪対策室シリーズ」などがある。

「2021年 『君と、君がいる彼方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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