昭和時代 - 敗戦・占領・独立

  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (579ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120047206

作品紹介・あらすじ

原爆投下、終戦、憲法制定、東京裁判、吉田茂、講和・安保条約…1945〜54年、未曽有の混乱の中から出発した戦後日本の歩みの原点を検証する。読売新聞の大型連載「昭和時代」第4部、書籍化。

感想・レビュー・書評

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  •  2014〜15年新聞連載。米の占領政策策定にグルーなど知日派が与えた影響は、本書でも参考にしている五百旗頭真の著作で読んでいたが、英知日派サンソムの存在もあったと知った。特に間接統治方式の採用にサンソムが大きな役割を果たしたようだ。他方、石橋湛山は公職追放されたが、ケーディス民政局次長は「戦前軍部の行動を批判したリベラリストであるとは知らなかった」と証言したりしているのだが。
     また、占領政策もだが、憲法制定や東京裁判のプロセスでも、時にはソ連や豪を抑えたりかわしたりもして、天皇制を維持しようとする米の意向がそこかしこに見える。
     本書中、戦前・戦中と戦後を「非連続的跳躍」とする識者の指摘がある。他方、連続性の指摘も本書で散見される。戦前は検討段階に留まっていたものも含めてだ。明確に連続性が指摘されたものには、政党勢力(1942年の翼賛選挙での非推薦議員が戦後政治の中心となった)、農地改革、学制の六・三制、労働政策。また婦人参政権付与の選挙法改正が日本側主導で進められた背景に、戦前からの参政権運動の蓄積や戦時中の女性進出が挙げられてもいる。

  • 原爆投下、終戦、憲法制定、東京裁判、講和・安保条約……。1945〜54年、未曽有の混乱の中から出発した戦後日本の歩みの原点を検証する。読売新聞の大型連載の第4部を書籍化。

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