銭湯図解

著者 :
  • 中央公論新社
3.69
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本棚登録 : 528
感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120051692

作品紹介・あらすじ

8/28 TV「ヒルナンデス」で著者出演し話題!

小杉湯番頭兼イラストレーターで設計事務所出身の著者が、建築の図法(アイソメトリック)を用い、銭湯の建物内部を精密な俯瞰図で描く「銭湯図解」。Twitter上で発表されて話題となり、新聞、テレビ、ラジオなどでも取り上げられたシリーズが待望の描き下ろし書籍化。本書では、「露天の王様」「銭湯建築のニューウェーブ」「泣きに行く銭湯」など、都内を中心に24軒の銭湯の図解をカラーで掲載するとともに、見どころ、味わいどころをエッセイで紹介。銭湯初心者から上級者まで楽しめ、心もほかほかになるイラストエッセイ集。小山薫堂さん、南沢奈央さん、向井秀徳さん(Zazen Boys)、推薦!

感想・レビュー・書評

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  • 味のある銭湯23+1の魅力を繊細な水彩画で紹介&エッセイ。
    第1章 銭湯を知る  初心者コース
    第2章 銭湯を楽しむ 上級者コース
    第3章 銭湯を極める マニアックコース
    第4章 銭湯を味わう 人情味コース
    紹介された銭湯のリスト(データ)有り。銭湯の基本、コラム有り。
    かつて街のあちこちにあった銭湯もその数を減らしています。
    しかし、数は少なくなったとはいえ、何とも言えぬ魅力有り。
    そんな銭湯の愉しさと効用を伝えてくれる本です。
    アイソメトリックとい建築の図法で描かれた銭湯の内部。
    精密な俯瞰図でありながら、手書きの温かさでほんわりした感じ。
    紹介文は軽い訪問記で、あっさりしたもの。それでも、
    店主の想いや工夫が込められているところが、良いです。
    昭和レトロ感、個性爆発、店主の趣味有りと、
    様々な趣向を盛り込んで、どっこい銭湯は生き延びてます。
    ぜひ、これからも様々な銭湯を紹介して欲しいと思いました。
    あ、近所の銭湯に行ってみようかな(^^♪

  • 僕は銭湯という世界をまったく知らなかったのですけども、こんなに豊潤で色濃く、ポジティブな世界があるんだなあ、と抽象的な部分ではそう感じました。また、電気風呂だとかジャグジーだとかの風呂の種類もそうですが、浴室の装飾や配色にしたって、作り手も楽しめるし受け手も喜べるし、っていうWin-Winな業界なのだなあということも知ることができて、今までずっとこの世界を知っていた方々が羨ましくもなりました。著者の塩谷さんはもともと建築設計事務所で働いていた女性です。『銭湯図解』も建築図法である「アイソメトリック」という技法でもって描かれている。内部構造を、角度をつけて俯瞰的かつ微細に描いてあります。まるで箱庭を眺めているような心はずむ楽しさを感じながら眺めてしまいました。画風も水彩絵の具による彩色も、やわらかであたたかい。ひとつの銭湯につき、見開き二ページで図解をし、解説にそのあとの二ページ、合計四ページを費やしています。解説文では、著者が設計に携わっていたことをほうふつとさせる、造形に対する事細かな描写とゆたかな語彙が、穏やかめの泡風呂のような心地よい刺激を読者の脳にもたらすでしょう。

  • 最近リニューアルした 東京の銭湯
    それぞれ特色がある

  • 初読

    行ってみたい!と思わせる銭湯の情報もバッチリ載ってるのだけど
    私にとっては情報源というよりはほんわか絵を眺める事によって癒される感じだった

    図解の描き方解説が所要時間含めもあったのが良かった。
    大きな部分はレーザー測定器、細かいタイル幅等はコンベックスで。
    順序立ててわかりやすく「よっ理系!説明上手!」と声を掛けたくなるw
    内観パース、タイミングがハマれば狂おしい程好きになる
    ジャンルな気がしてる…

    「おわりにかえて」で早稲田の建築、院から設計事務所勤務から身体を壊し
    休職→再就職→転職、な著書の経緯を読むと
    一度、心身の調子が崩れるという事の大きさと同時に
    彼女の滲み出る誠実さを感じて、この先もどうぞ健やかにと願わずにいられない

  • 難しいかもしれないけど、東京以外もいつか描いて欲しい。

  • ランニングを趣味とするようになり、ひとりで街ランをした後や、遠い土地でラン仲間と走った後に、銭湯(スーパー銭湯も含む)へ行く機会を持つようになった。
    縁もゆかりも無い土地で、今後一生ご縁が無く再訪は無いだろうと思う「道」と「銭湯」の両方との一期一会を実感しながら、走ったり汗を流したりしている。
    (しかし私は、時間をかけてまったりと湯に浸かったり、しみじみと堪能するタイプではなく、とにかくラン後に身体を綺麗にする為だけに利用している)

    一方、近所の銭湯には一度も行ったことが無い。
    本書には、以前住んでいた街の銭湯(だが当時は銭湯というものは全く眼中に無かった)、街ラン後に一度行ったことのある銭湯、まあまあ近い銭湯などが載っていた。

    今後、街ラン後に行ってみたいと思う銭湯も数軒、本書からピックアップさせてもらった。
    その銭湯の詳細は、事前にネットで写真や口コミを参考にさせてもらうことにはなるのだが、もし本書が、単に写真による銭湯ガイドブックの類であったなら、わざわざ読もうと思わなかっただろうし、必要でもなかった。
    本書は、テレビで紹介されていた著者の絵に興味を持ったから図書館で借り(購入しなくてすみません)、隅から隅まで楽しく拝見した。
    この方の「絵」による紹介本だから、とても味のある楽しい書籍だと思う。

  • さくっと読了。子供の頃はずっと銭湯通いだったので、ノスタルジーがありつつ、つらつらと。行きたい銭湯はあるものの、やっぱり家から歩いて行けるのが銭湯のいいところだなと思ったり。想像しやすい図解がいいけど、なんだか物足りなさもある、正直。

  • 著者は早稲田大学卒の先輩!
    都内を中心とした様々な銭湯を建築の図法である「アイソメトリック」で書き記した銭湯のイラストエッセイ。

    半分ブログのようなもので、評論をしているわけではないので全体としてはあっさりとした内容。この本から何かを学ぶ!!というほどではなく軽い気持ちで読んで「あぁ、なんか銭湯っていいなぁ、今度行ってみよう」という気持ちにさせてくれる本だった。
    東京にはなかなかいけないので、是非とも関西版を出していただければと思う。

    この本を読んでいて思ったが、本当に最近私の同世代を中心に銭湯・サウナがフィーチャーされているような気がする。
    これは潜在需要かなりあるのでは…と考えているので、将来銭湯・サウナビジネスで一ひねり加えた事業を打ち出せばそこそこヒットするかもしれない。知らんけど。

  • 3月3日の情熱大陸にも出演していた塩谷さんの本。いろいろな銭湯の図解説明が楽しい。エッセイの文章も実直で癖が無く好感があります。逆を言えば文章に毒がなく個性が見えにくいとも言えます。ただ、境南浴場の紹介文章はとってもよかったです。境南浴場の雰囲気がよくでていました。塩谷さんの図解本は銭湯以外にも大きな可能性を感じさせるものがあり、今後の活躍が楽しみです。

  • 読書メーター幹宣転載方同善迦倮(からのてんさい(→ 久々の読了(雖(とはいえ)視読ですが改めて…読了)済みです。結構やばいかな?…と不安視してた内容で無かったので…安心して読了出来ました…。)改行穴埋めの編集有でもよければ)?如何怎(どうぞ)…。

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著者プロフィール

1990年、東京都生まれ。2015年に早稲田大学大学院(建築学専攻)修了後、都内の設計事務所に勤める。2016年末より銭湯の建物内部を俯瞰図で描く「銭湯図解」シリーズをSNS上で発表。現在は高円寺の銭湯・小杉湯で番頭として働くかたわら、イラストレーターとしても活動中。『旅の手帖』(交通新聞社)にて、「百年銭湯」を連載中。「銭湯図解」公式HP https://sentozukai.jp/

「2019年 『銭湯図解』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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