現代人のためのイスラーム入門-クルアーンからその真髄を解き明かす一二章 (単行本)

  • 中央公論新社
4.17
  • (3)
  • (2)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 41
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120053047

作品紹介・あらすじ

ヨルダン国の王子にしてイスラーム学者である著者が、クルアーンを通して、世界の人々に向けて優しく語りかけるイスラームの神髄。イスラーム世界の中心部からのメッセージ。


目 次

 読者の皆さまへ (ガーズィー王子)

 序文 (アブドゥッラー二世・ヨルダン国王)

 謝辞       〔原文での〕引用文の翻訳について

 著者について   日本語訳について

    著者まえがき

第1章 宗教とは何か

第2章 イスラームとは何か

第3章 あなたたちの主は誰か

第4章 なぜ神は人を創ったか

第5章 楽園と火獄とは

第6章 聖典クルアーンとは何か

第7章 預言者ムハンマドとは誰か

第8章 「心」とは何か

第9章 現世の生活とは何か

第10章 シャリーアとは何か

第11章 ジハードとは何か

第12章 統治とは何か

    あとがき――幸せとは何か

付録:イスラームの基本教義

   すべてのムスリムに問いたい三つの質問

   「イスラーム国」という危機の深層

索引 基本用語集

訳者解説

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • イスラームを理解することは「近代≒西洋キリスト社会」の限界を明らかにしてくれる。アフガニスタンの情勢をみても、まさしく今日的問題。原題はA Thinking Person's Guide to Islam。私は邦題もこのままのほうがいいと思う。

  • イスラームという宗教について、これほど平易且つ詳細に解説した本がかつてあっただろうか。
    我々日本人はとかくイスラームを「超・厳格」で「超・排他的」な宗教と見做しがちだが、それは本来的なイスラームとはかけ離れていると著者は述べる。「超・厳格」で「超・排他的」なのは一部の過激派だけで、彼らはクルアーンやハディースの解釈・法学や神学の解釈を恣意的に行っている(むしろ全然専門的に学んでいない)という著者の分析・指摘は鋭く、的確だ。過激派やテロリズムが如何にばかげているか(しかしながら侮ってはいけない)ということがよくわかった。

  • ヨルダン国の王子にしてイスラーム学者である著者が、クルアーンを通して、世界の人々に向けて優しく語りかけるイスラームの神髄。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

1966年生まれ。ヨルダン王国王子。現国王アブドゥッラー2世の弟ムハンマド・ビン・タラル王子の子息。ヨルダンの王位継承権の18番目。ヨルダン国王宗教・文化問題主席顧問。アズハル大学とケンブリッジ大学で博士号を取得(哲学博士)。王族でウラマー(イスラーム指導者)をかねる稀有な存在。穏健派イスラーム思想家として重要な役割を果たしている。著書『クルアーンにおける愛』は、これまでに10版を重ね、多言語に翻訳されている。

「2021年 『現代人のためのイスラーム入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小杉泰の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×