- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120054228
作品紹介・あらすじ
観客の前で演奏することが禁じられた職業音楽家たちの孤独とあふれる思い――。2020年5月から7月にかけてNHKBS1で放映され、好評を博した「孤独のアンサンブル」「孤独のアンサンブル・希望編」そして「明日へのアンサンブル」。本書はこの3本の番組のディレクターによるドキュメントである。
コロナ禍により、クラシックの演奏家たちは活動を制限された。演奏会はすべて中止、集まって練習もできない。自宅の防音室にこもる日々、彼らは音楽、職業、生活について何を考えたのか。
著者たちは、在京オーケストラのトッププレイヤー7人に声をかけ、自宅で「たった一人だけ」の「孤独な音楽」を奏でてもらい、それを数珠つなぎにする番組を制作。「孤独のアンサンブル」と題して緊急事態宣言中の5月5日に放送したところ、「一人の演奏が切なすぎる」「孤独だけれど、ひとりぼっちじゃない」と、聴衆の強い共感をもたらした。
コロナウイルスに私たちはどう苦しめられ、どう向き合ったのか。人に会えないということはどういうことなのか。そしてどうやったらこの困難を乗り越えていけるのか。
終息の見えないコロナ禍が私たちに課しているものを、音楽家たちの営みを通じて考える。
感想・レビュー・書評
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コロナ禍においてこれまでのような活動ができなくなった音楽家。筆者は「孤独のアンサンブル」という企画を立てる。放送までの時間は約3週間。三密を避けるため、感染対策のため自由に動けない中で各オーケストラのトッププレイヤー達に連絡、打ち合わせ、機材の準備、編集...etc. と迅速かつめまぐるしく動く。
今までのような音楽番組ではなくジャーナルな視点で。とコンセプトをはっきりさせながら映像化していく...この企画力と行動力が素晴らしい。
僕は残念ながらリアルタイムで番組を見なかったのだがのちにDVD化。こちらをお借りできたので鑑賞するのが今から楽しみ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/764822 -
2021年度第2回見計らい選定図書
http://133.11.199.94/opac/opac_link/bibid/2003590043 -
「自分たちの仕事は果たして必要なのか?」外出自粛の中、オーケストラのトッププレーヤーたちの苦悩を追った半年間のドキュメント