老いの福袋-あっぱれ! ころばぬ先の知恵88 (単行本)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 427
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120054280

作品紹介・あらすじ

老年よ、大志を抱け、サイフも抱け! 88歳のヒグチさんの日常は初めてづくしの大冒険。トイレ閉じ込め事件から、お金、働き方、人づきあい、介護、終活問題まで、人生100年時代を生きる人に勇気を与える「知恵とユーモア」がつまったエッセイ。




「見果てぬ夢を見るのは、老人の特権です。

未来を夢見て、夢を語れば、きっとその夢を継いでくれる人が現れます。

自分たちの子や孫、そのまた子どもたちがより幸福に生きられるように。

老人たちよ、おおいに夢を見ようではありませんか」

――樋口恵子

感想・レビュー・書評

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  • この方が介護保険を作るのに尽力された方なんだと知った。
    樋口先生の理想通りに進んでいるのだろうか?
    お話はわかりやすく、笑いもあり読みやすかった。
    結局、老後を乗り切るのはお金!
    単身女性の貧困解消をどうするのか。
    日経新聞には、次世代には間に合わないと書いてあった。
    こうなったら、やりたいことやって、楽しくきる。
    健康寿命をなるべく伸ばせるよう努力あるのみ

  • 同い年の友人に薦められて
    図書館予約がいっぱいなので買いました
    この後 同い年の別の友人に送ります

    88歳の著者
    「ヨタヘロ期」
    70代はまだまだとか
    ふー

    参考になること多々ありました
    心に留めます

    ≪ ローバへの 道で転んで 立ち上がり ≫

  • 【書評】ヨタヘロ期の「老いるショック」をやり過ごせ! ~『老いの福袋 あっぱれ! ころばぬ先の知恵88』|教養|婦人公論.jp
    https://fujinkoron.jp/articles/-/4032

    老いの福袋|単行本|中央公論新社
    https://www.chuko.co.jp/tanko/2021/04/005428.html

  • 樋口氏の著書は思い返すと昭和の末頃から読んでいる気がする。88才になったのを機に、88の項目で現在の老いの生活の中から伝えたいことをまとめた。

    第25の「精神的距離をおく」 現在氏は娘さんと同居しているが、娘さんとは1人の大人として接しようとしている、という。これは昔、氏が実母と同居した苦い経験があったからの提言。

    氏は20代後半で娘さんを出産後、父を亡くして1人暮らしになった実母と同居。氏の兄姉も若くして亡くなっていた。実母はなにかにつけ樋口氏に上からものを言う。それを夫も嫌がっていた。・・ここだよ、ここ。まったく自分と同じ経験だった。・・夫、娘、実母との同居はわずか3年後に夫が急病死ということで幕が下りた。

    そして、しかし、夫が病死してシングルマザーになった樋口氏を支えてくれたのは実母の「祖母力」。40代の時にその実母も介護状態に。1970~80年代のこと、公的介護の制度は無く、介護はパニック状態だったというが、その経験が介護保険制度を作る運動を始めるきっかけになったという。女性が介護で離職しなくても、男女等しく自分の人生を生き、なおかつ高齢者が安心して幸福に老いることができる社会にしたい、という強い思いが活動の原点だと。

    ・・確かに、あってよかった介護保険制度、です。しかし若年介護、男性の介護離職もニュースになるし、生きながらえるのは容易ではない。氏は40代で介護する状態になったが、今や60、70、いや80になっても親がいる状況。どうしてくれる。


    「老~い、どん あなたにもヨタヘロ期がやってくる」2019.12.10婦人之友社 の1年4カ月後の発行。

    2021.4.25初版 図書館

  • *老年よ、大志を抱け、サイフも抱け! 88歳のヒグチさんの日常は初めてづくしの大冒険。トイレ閉じ込め事件から、お金、働き方、人づきあい、介護、終活問題まで、人生100年時代を生きる人に勇気を与える「知恵とユーモア」がつまったエッセイ*

    読売新聞の人生相談ではお見掛けしていましたが、この方のご本をきちんと読んだのは初めて。

    まずはともかく、ローバは一日にしてならず、老いるショック、おまかせDEATH、などユーモアと駄洒落がぽんぽん飛び交う軽快な文章で、とても読みやすいです。
    内容的には明るくないものが多いはずなのに、老いをしっかりと受け入れ、柔軟にやり過ごす方法を伝授してもらっているので、大変勉強になります。
    ヨタヘロ期への心構えを今から準備していきたいと思いました。

  • 「老ーいドン」に比べて面白く無かった。
    「和式トイレで立ち上がれなくなった」という経験は参考になりました。

  • フレイルとは加齢にともない心身の活力(運動機能や認知機能)が低下し、健康や生活に障害を起こしやすくなった状態、老人特有の虚弱を指す。
    サルコペニアとは、高齢になるに伴い筋肉量が減少していく現象
    歳をとると、何をするのもおっくうになる。その日やらなければならない仕事が無いと余計に。
    親の禁句はあなたの世話になんかならない。
    お風呂に入る前後に必ず連絡をする。
    高齢になると、人が財産、いい人間関係を築き、日常的にいろいろな人とコミュニケーションをとることで、結果的に健康寿命も延びる。人間関係は人生の保険
    老年よ、財布を抱け!
    入院セットを準備しておく
    高齢期になると4つのものを失う
    1.人:家族や友人、知人
    2.健康 75歳を過ぎたあたりから認知症になる率上がる、足腰がヨタへロ
    3.お金 医療費
    4.家 老朽化

    高齢社会の重要な課題は、健康寿命と実際の寿命をどれだけ近づけるか、健康に不可欠なのが、バランスのとれた食事、適度な運動、社会参加
    どんなささやかな仕事であっても、仕事をすることで3つのものが得られる
    1.人と接する機会が生まれる
    2.人の役に立つ、そのために能力向上できる
    3,現金収入が得られる。
    介護に必要な力は、1に情報力、2に人と人とのネットワーク力、3.コミュニケーション力
    親がある程度の年齢になったら、地域包括センターに顔を出す。
    カードをバックに入れておく、「私が生命の危機に瀕し、回復不可能で意志が確認できないときは、延命のみを目標とする医療は固くご辞退いたします。」
    年月日+署名+捺印  名刺サイズ
    忙しさと笑いがあれば、たいていのことは乗り越えられる。
    高齢者に必要なのは、3しょく 食、職(仕事)、触(コミュニケーション)が、地域社会で叶えることが理想
    何歳になっても、もう一度新しい人生を生き直すくらいの気概をもって、充実した第二の人生を楽しむ。
    反対されたからあきらめるということは、自分のやる気がそこまでないから、何歳からでも人は行動できる。

  • ひとつひとつの提案が中高年以降の生活の役に立ちそうだと思った。どうしてもなんでも1人でと思ってしまうけれど、なんでもひとりでできなくなる日が来るんだなぁとやけにリアルに考えさせられた

  • この手の本にしては、参考になるところが多かったように思います。

    いろいろとリアリティのあるお話が読みやすく書かれていて、後期高齢者の立場とか思いとかストンと納得できました。

    ローバ(作者の弁を借りて)たちの出来る事出来ない事、したい事なんかを理解する事ができたら、周りの人間もローバたちへの接し方が変わってくる気がします。
    個人的には、あまり想像できていなかったローバたち、あぁそうだったのか、とか気付きが多かった。
    後は、将来に向けて予備知識としても…備えって大事!

    暗くならず読みやすく、参考になる良い一冊でした。

  • 樋口さんの読売新聞の人生相談の回答が好きだった。
    老いのトップランナーの中でも樋口さんは制度も作る人だ。
    介護保険は樋口さんたちが作ったなんて!
    何人もの人が救われている。
    ファミレス時代の到来。何年か先の我が家か。

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著者プロフィール

評論家(2023年1月現在)

「2023年 『しあわせの高齢者学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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