- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120054280
作品紹介・あらすじ
老年よ、大志を抱け、サイフも抱け! 88歳のヒグチさんの日常は初めてづくしの大冒険。トイレ閉じ込め事件から、お金、働き方、人づきあい、介護、終活問題まで、人生100年時代を生きる人に勇気を与える「知恵とユーモア」がつまったエッセイ。
「見果てぬ夢を見るのは、老人の特権です。
未来を夢見て、夢を語れば、きっとその夢を継いでくれる人が現れます。
自分たちの子や孫、そのまた子どもたちがより幸福に生きられるように。
老人たちよ、おおいに夢を見ようではありませんか」
――樋口恵子
感想・レビュー・書評
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この方が介護保険を作るのに尽力された方なんだと知った。
樋口先生の理想通りに進んでいるのだろうか?
お話はわかりやすく、笑いもあり読みやすかった。
結局、老後を乗り切るのはお金!
単身女性の貧困解消をどうするのか。
日経新聞には、次世代には間に合わないと書いてあった。
こうなったら、やりたいことやって、楽しくきる。
健康寿命をなるべく伸ばせるよう努力あるのみ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
樋口氏の著書は思い返すと昭和の末頃から読んでいる気がする。88才になったのを機に、88の項目で現在の老いの生活の中から伝えたいことをまとめた。
第25の「精神的距離をおく」 現在氏は娘さんと同居しているが、娘さんとは1人の大人として接しようとしている、という。これは昔、氏が実母と同居した苦い経験があったからの提言。
氏は20代後半で娘さんを出産後、父を亡くして1人暮らしになった実母と同居。氏の兄姉も若くして亡くなっていた。実母はなにかにつけ樋口氏に上からものを言う。それを夫も嫌がっていた。・・ここだよ、ここ。まったく自分と同じ経験だった。・・夫、娘、実母との同居はわずか3年後に夫が急病死ということで幕が下りた。
そして、しかし、夫が病死してシングルマザーになった樋口氏を支えてくれたのは実母の「祖母力」。40代の時にその実母も介護状態に。1970~80年代のこと、公的介護の制度は無く、介護はパニック状態だったというが、その経験が介護保険制度を作る運動を始めるきっかけになったという。女性が介護で離職しなくても、男女等しく自分の人生を生き、なおかつ高齢者が安心して幸福に老いることができる社会にしたい、という強い思いが活動の原点だと。
・・確かに、あってよかった介護保険制度、です。しかし若年介護、男性の介護離職もニュースになるし、生きながらえるのは容易ではない。氏は40代で介護する状態になったが、今や60、70、いや80になっても親がいる状況。どうしてくれる。
「老~い、どん あなたにもヨタヘロ期がやってくる」2019.12.10婦人之友社 の1年4カ月後の発行。
2021.4.25初版 図書館 -
「老ーいドン」に比べて面白く無かった。
「和式トイレで立ち上がれなくなった」という経験は参考になりました。 -
ひとつひとつの提案が中高年以降の生活の役に立ちそうだと思った。どうしてもなんでも1人でと思ってしまうけれど、なんでもひとりでできなくなる日が来るんだなぁとやけにリアルに考えさせられた
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この手の本にしては、参考になるところが多かったように思います。
いろいろとリアリティのあるお話が読みやすく書かれていて、後期高齢者の立場とか思いとかストンと納得できました。
ローバ(作者の弁を借りて)たちの出来る事出来ない事、したい事なんかを理解する事ができたら、周りの人間もローバたちへの接し方が変わってくる気がします。
個人的には、あまり想像できていなかったローバたち、あぁそうだったのか、とか気付きが多かった。
後は、将来に向けて予備知識としても…備えって大事!
暗くならず読みやすく、参考になる良い一冊でした。 -
樋口さんの読売新聞の人生相談の回答が好きだった。
老いのトップランナーの中でも樋口さんは制度も作る人だ。
介護保険は樋口さんたちが作ったなんて!
何人もの人が救われている。
ファミレス時代の到来。何年か先の我が家か。