- Amazon.co.jp ・本 (491ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120054440
作品紹介・あらすじ
2012年のノーベル賞受賞後、最新作。
2011年から2020年までに書かれた短篇12篇収録
左鎌/遅咲きの男/偏屈者/消えた財布/モーゼを待ちつつ/詩人キンシプー/従弟寧賽葉/地主の目つき/大浴場・赤ベッド/天下太平/明眸皓歯/松明と口笛
感想・レビュー・書評
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ノーベル賞受賞作家 莫言の短編集。
どのような社会や体制であっても人の営みには共通するものがあるということを感じられるのが外国文学を読む楽しみ。
共産党が自己批判した文革のことは書きたい放題というのがあからさまで興味深い。言論に制限がある中で著者の表現はますますの冴えを見せる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ノーベル賞受賞後に発表された短編集で作者の育った高密県東北郷が舞台の私小説。私小説とはいえ小説、嘘か誠か、非現実的と現実が混ざりあい、マジックリアリズムは健在です。土埃舞う雰囲気と土着的な空気感に満ちており、中国の農村に生きる民衆の息吹が伝わってきます。
定価4400円とレジに持っていってびっくりの本でした。 -
お恥ずかしながら現代中国人作家の小説って全然読んでないからなんだけども、こういう書き出しってなんか珍しくないか…??どうなんだろう…虚実入り混じってるのか…それともそれも含めてフィクションなのか…ううむ…
まだ全然歯が立たない… -
莫言「遅咲きの男」読んだ https://www.chuko.co.jp/tanko/2021/06/005444.html 蛙鳴を読んで驚愕したマジックリアリズムはこの本では薄まって、でも日本人のわたしの想像が追いつかない日常が書かれてる。中国。。。ワンダーランド。。すき。。
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中国のノーベル賞作家の受賞後の作品。
読みずらかった。国の歴史と人間の有り様を
考えさせられた。そんな環境の中で、どうして
文章を書くようになったのか、それとも、単に
天才で済ませるか。
作家のモーイェンがどのように感じて、生きて、
文筆生活に入ったのか、知りたいと思った。 -
二〇一二年のノーベル賞受賞後、最新作。表題作をはじめ、二〇一一年から二〇年までに書かれた短篇十二篇を収録する。