カツオ一本釣り: 黒潮の狩人たちの海上生活誌 (中公新書 1021)
- 中央公論新社 (1991年5月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121010216
作品紹介・あらすじ
初春から秋口にかけて、カツオが北上してくる。黒潮の狩人たちの季節だ。南方海域から日本近海、北海道沖まで、彼らはナブラ(魚群)を求めて駆け巡り、釣り上げる。その海上生活と釣りの実際はどのようなものか。生餌積み込みのテクニック、ハイテク機器の威力、一本釣りの名人芸、浄めの儀礼、オカとの交流-気鋭の社会学者が伝統の漁法の現実と背景をつぶさに観察し、魚と汗のにおいのなかに黒潮の狩人たちの世界を活写する。
感想・レビュー・書評
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これがフィールドワークの醍醐味って本だよな~というのをどこかで見かけたので、私もフィールドワークの醍醐味を感じたいと思って、カツオ一本釣りとか全く興味ないけど読んだ一冊。
知らない世界ではあったけど、純粋に興味深かったし、死体によく遭遇するとか、大漁の儀式とか、風習など面白かった。そして最後に宮本常一でてきて、ここでつながるんか~~~ってなっていた。古い本ではあったけどよかったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
私は絶対にカツオの一本釣り漁師のような
船上生活を送ることは出来ないだろう。
陸上ではなく、海上の生活は絶対に無理だ。
しかも逃げも隠れも出来ない集団生活。
孤独を愛する私には死んでも無理だと思う。
しかも私のような協調性のない人間は
そもそもすることが出来ないが。
ただ読んでみて、
カツオを釣るのは面白いだろうな!
と本気で思った。 -
発刊年がちょっと昔だけれども
貴重な記録です。
そうそうカツオ一本釣りの船の釣りの模様は
うかがい知ることなんかできませんからね。
船内ではさまざまな風習、
げんかつぎがあることに驚きました。
著者が乗ったおかげなのか?
結果的には大漁となりましたしね。
船酔いの洗礼も包み隠さず書かれているのに
好感が持てました。