日本の医療: 統制とバランス感覚 (中公新書 1314)

  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121013149

感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    日本の医療制度の功罪を日本人医師と米国人政治学者が分析。

    [ 目次 ]
    第1章 医療政策はどう決まるか
    第2章 医療機関と医療従事者
    第3章 医療保険制度
    第4章 医療費抑制の仕組み―マクロの視点から
    第5章 医療費抑制の仕組み―ミクロの視点から
    第6章 医療の質
    第7章 転換期の医療費政策

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 介護保険が出来る前までの医療制度の流れが概観できる。コンパクトに分かりやすく書かれている。

  • 日本の医療をバランス感をもって解説した傑作
     日本の医療制度を政策決定過程、制度の生い立ち、その特徴、抱える課題といった切り口から、極めてバランスよく、冷静に解説した傑作である。
     「医療費は高い」という一般通念に反し、日本の医療費は国際的にも低く、それを実現するために設計された診療報酬の仕組みや政策形成の仕組みを明快に解説。日本の医療制度が「バランス」という絶妙の技によって、世界的にも類まれな高水準と低コストを実現していることは注目に値する。本書が、アメリカの政治学者との共著であり、他国でも出版されていることが、日本の医療制度の独特性を示す。
     このような医療制度を実現すべく腐心してきた官僚の頭脳と労力に素直に敬意を表するとともに、このような仕組みを単純な経済原理で改革しようとする勢力への危惧を改めて覚える。
     時点が古いのは仕方ないが、医療問題を考える際、常に座右に置き、しばしば紐解きたい絶好の書である。

著者プロフィール

慶應義塾大学名誉教授。聖路加国際大学特任教授。日本医療政策機構 アカデミックフェロー
1949年生まれ。慶應義塾大卒、医学博士。慶應義塾大学総合政策学部教授、ペンシルベニア大学訪問教授、慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室教授、を経て現職。
専門は医療政策・管理学。

「2021年 『医療と介護 3つのベクトル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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