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- Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121013170
作品紹介・あらすじ
三菱コンツェルンのオーナー経営者として、二十世紀前半の激動期を乗り切ったのは、三菱の始祖岩崎禰太郎の甥、岩崎小彌太である。西欧的自由主義と明治の国家意識を身につけ、国家社会への奉仕とフェアな経営を理念に掲げ、投機を排し、大局観と現実感覚をもって日本産業の骨格をつくりあげた。豊かな識見と広い包容力で部下にしたわれた大経営者の実像を、三菱本社の公式記録と、ケンブリッジはじめ内外の資料を駆使して描く。
感想・レビュー・書評
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三菱財閥を育てた岩崎小彌太という実業家がどのように三菱財閥を育てたかを書いた経営史、経済史のような一冊。
三菱といえば真っ先に岩崎彌太郎が頭に浮かぶが、小彌太は今の三菱の社是である三綱領を打ち立て人物。ほかにも三菱の様々な事業部を独立させ株式会社へ変化させた。
一番印象に残っているのは自分の信念をきちんと持っているところ。常に日本という国家の発展のためにどうすべきかを考え行動している。常に判断する際の軸にこの信念が徹底されている。例えば関東大震災の際に救護所の提供、130億円の寄付金など。また、GHQによる戦後の財閥解体にも三菱(小彌太)は反対した。なぜなら三菱財閥は国家のために活動しており解体する必要がないと小彌太は考えていたからだ。1人の経営者として常に国家の発展のためにという強い意志を曲げずに持っているところに尊敬した。自分のぶれない軸を持ち続けたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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