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- Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121014856
作品紹介・あらすじ
企業年金とは、企業が従業員の退職時に年金を給付することを目的とした積立制度である。給付には十分な積立金と効率的な運用が必要だ。しかし、積立不足、運用難で基金の解散、給付削減が相次ぎ、年金への不安が高まっている。危機は不可避だったのか。年金財政を健全化し、受給権を保護する仕組みをどうつくるか。豊富な現場体験をもとに、資産運用の変遷、企業会計、監督官庁の役割等を実証的に分析し、再生への道を提言する。
感想・レビュー・書評
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最近では、週刊誌でも特集記事などで取り上げられることが多くなった年金問題。そんな年金の中でも特に問題が多いのが、企業年金ではないでしょうか。
本書では、適年や基金といった企業年金が日本社会でどのような経緯で発展してきたか、そしてバブル経済でどのようなデタラメが行われ、そして様々な問題を抱えながら今日に至ったか、を長年にわたり信託銀行で企業年金に携わって来た著者が詳細な資料を用いて説明しています。99年7月の出版と言う事で、状況が変わっている点もありますが、著者の主張(特に情報開示や自己責任の強化)は基本的に色褪せることなく、基金の解散などが相次いで安易に確定給付へ移行する風潮がある中、もう一度再考する恰好の材料を提供しています。
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