拡大ヨーロッパの挑戦: アメリカに並ぶ多元的パワーとなるか (中公新書 1751)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121017512

作品紹介・あらすじ

二〇〇四年五月の拡大により、二五カ国、人口四億五〇〇〇万、GDP一〇兆ドルとなった欧州連合(EU)は、グローバル化時代に、新たな挑戦の時を迎えている。新加盟の一〇カ国は、民族も政治も多元的であり、「ヨーロッパとは何か、どこまでか」が問われている。多元的欧州はアメリカを超えるパワーとなるか。逆に、多様性は内部統一を困難にするのか。米欧主導時代の幕開きの中、日本はどう振る舞うべきかをも展望する。

感想・レビュー・書評

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  • 2004年刊行。著者は法政大学教授。◆東欧の国際政治史を専門とする著者がコソボ紛争とイラク戦争を踏まえて、拡大EU、拡大NATOが東中欧に及ぼす影響を検討していく。ただし、民族問題や政治の合従連衡、紛争の解説は詳しいが、拡大EUにおける経済問題はほぼ皆無。これは時代が違うとしか言いようがないけれど…。なお、増補版有り。

  • [ 内容 ]
    二〇〇四年五月の拡大により、二五カ国、人口四億五〇〇〇万、GDP一〇兆ドルとなった欧州連合(EU)は、グローバル化時代に、新たな挑戦の時を迎えている。
    新加盟の一〇カ国は、民族も政治も多元的であり、「ヨーロッパとは何か、どこまでか」が問われている。
    多元的欧州はアメリカを超えるパワーとなるか。
    逆に、多様性は内部統一を困難にするのか。
    米欧主導時代の幕開きの中、日本はどう振る舞うべきかをも展望する。

    [ 目次 ]
    序章 なぜ今、ヨーロッパ拡大なのか
    第1章 ヨーロッパ統合の歩みと拡大の現実
    第2章 NATOの拡大―コソヴォからイラクへ
    第3章 「民主化」の苦悩―拡大される側の実態
    第4章 ヨーロッパの新たな境界線と民族
    第5章 バルカン地域でのヨーロッパ拡大
    第6章 イラク戦争とは、欧州にとって何だったのか
    第7章 二一世紀の拡大ヨーロッパ戦略

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • EUの歴史とこれから
    ちょっと難しい

  • EUの歴史をおさらいするのにとても便利な新書。
    中・東欧、特にハンガリーの専門家である彼女は、ワイダーヨーロッパにグローバルアクターとしての役割を期待している。今後のEUの展望をやや希望的観測で見つめるのに適した一作。

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著者プロフィール

青山学院大学国際政治経済学部教授。
著書等に
『21世紀 大転換期の国際社会 いま何が起こっているのか?』
(羽場久美子 編、法律文化社、2019年)、
『アジアの地域共同 未来のために
 東アジア共同体シリーズ 第3巻』
(羽場久美子 編著、明石書店、2018年)、
『アジアの地域協力 危機をどう乗り切るか
 東アジア共同体シリーズ 第2巻』
(羽場久美子 編著、明石書店、2018年)、
『ハンガリーを知るための60章 ドナウの宝石 第2版
 エリア・スタディーズ20』
(羽場久美子 編著、明石書店、2018年)、
『アジアの地域統合を考える 戦争をさけるために』
(羽場久美子 編著、明石書店、2017年)、
『ヨーロッパの分断と統合 
 拡大EUのナショナリズムと境界線 包摂か排除か』
(羽場久美子 著、中央公論新社、2016年)ほか多数。

「2021年 『移民・難民・マイノリティ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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