- Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121018953
作品紹介・あらすじ
第二次世界大戦末期、広島に投下された核爆弾が爆発した直下でも、生き延びられた人がいた。また、ビキニ環礁での実験でも島民たちは放射線を被曝したが生存している。不幸にも核爆発の影響下にいた場合、生死を分けるものは何なのだろうか。本書は、政治的な視点を一切除外し、純粋に科学的な見地から、過去の核爆発事例を検証し、現在判明しているかぎりでの最新兵器による被害と生存可能性とを推測する試みである。
感想・レビュー・書評
-
究極の兵器として、一度使われれば生き残る術などないようにイメージされる核兵器だが、そのハザードを科学的に見ていくと、防護の道がみえてくる。
そして、防護措置をとるための、情報収集、国民保護情報の重要性。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第二次世界大戦末期、広島に投下された核爆弾が爆発した直下でも、生き延びられた人がいた。また、ビキニ環礁での実験でも島民たちは放射線を被曝したが生存している。不幸にも核爆発の影響下にいた場合、生死を分けるものは何なのだろうか。本書は、過去の核爆発事例を検証し、現在判明しているかぎりでの最新兵器による被害と生存可能性とを推測する試みである。
-
核、爆発現象、防護方法、放射線障害、核ハザードについて詳しく解説されていて、そういうのがまったくわからない人でも理解することができ、スムーズに読み進めることが出来ました。
広島・長崎の原爆投下のことや、第五福竜丸での生存者の証言なども書いてあり核兵器の恐ろしさが伝わってきました。 -
広島への原爆投下、ビキニ水爆実験などの実例から始まり、
核爆発によって生じる被害を科学的に説明し、
現在の技術と東京が被災した際のシミュレーションを行う。
科学的な内容は少し難しいが、
よく練られた構成でわかりやすい。
惜しむらくは執筆時期が東北地震以前であるがために、
福島原発事故に関する記載が一切ないことか。
本書の趣旨とはやや外れるが、
いずれはこの点を補筆頂ければとも思う。 -
1-1-2 科学技術社会論
-
原子爆弾や原発事故の事実などから放射能が人間や環境に与える影響などを考察した本。
やや難しいところもあるが、知らないことが沢山ある。
福島原発事故や、万が一の今後の原発事故に際しても少しは知っておくと役に立つかもしれない。 -
本書で提案されている放射線被爆の基準からすると,マスコミはかなり過敏過ぎる感じだ.年間1シーベルトでも顕著な被害は皆無だそうだ.
-
もし起きてしまったら?そんな疑問に答えてくれる新書。
(ただし、最近話題の原発事故の対応とはまた少々違う。)
最終章の東京中心部への核ミサイル攻撃のシュミレーション。
そして「爆発直後の初期生存率を高めたら最終的に生存できる可能性が高い」という研究結果が印象的。 -
2011/04/01 ボツネタ経由で知る