年金問題の正しい考え方: 福祉国家は持続可能か (中公新書 1901)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121019011

感想・レビュー・書評

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  • 新書という限られた紙幅であるにもかかわらず、重要論点を十分に関連付けて年金制度の問題点を検証した良書。国家が潰れない限り公的年金は破綻しないということを前提に(社労士の書く実務書にもそのことは書かれているが)、
    どういう条件ならば、何年頃に破綻しかねないか、“保守的”な数字を基に導き出している。また、専門家や評論家、マスコミがしばしば論じている誤解(例えば少子高齢化傾向が年金制度を破綻させる、消費税化,積立方式化が年金問題を解消できるetc.)に対しても統計的根拠を示した批判を展開し、公平性を担保するような提案も示している。年金について建設的議論をするためには(数字に弱い人でも)読んでおいたほうがいい。

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著者プロフィール

東京大学名誉教授

「2021年 『協力の条件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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