源氏物語の結婚 - 平安朝の婚姻制度と恋愛譚 (中公新書 2156)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121021564

作品紹介・あらすじ

平安時代の婚姻制度は法的に一夫一妻制であり、正妻とそれ以外の女性たちとの間には立場・社会的待遇に大きな差があった。恋愛譚としての『源氏物語』は、正妻の座をめぐる葛藤がストーリー展開の要となっており、婚姻制度への正確な理解を踏まえてこそ、はじめて紫の上、明石の君ら、作中人物の心情を深く味わうことができる。一夫一妻制をキーワードに『源氏物語』の構想を読み解く、かつてない試み。

感想・レビュー・書評

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  • 平安時代の婚姻制度「一夫多妻制」という固定観念を見事に覆された、刺激的な一冊。

    私は無意識のまま、妻以外の非同居の女性と男女関係を持つことを「通い婚」として見ていたために、「一夫多妻制」が平安朝の婚姻制度だと思い込んでいた。
    けれども著者は、この「非同居の女性との男女関係」は「婚姻関係」ではない、つまり平安時代の婚姻制度は「一夫一妻制」であると説く。
    付け加えるならば、婚姻状況の実態が「一夫一妻多妾」というべき状態なのだと。

    平安時代では正式に結婚した夫婦は同居し、妻以外の女性とは同居しないのが原則である(現代もそうだといえばそうだ)。
    それゆえ、妻でない女性には、男の訪れを待つ以外に男と逢う手段がないのだが、女性が妻でないとしたならば、男とその「通い」を待つ女との男女関係を、夫婦という形を前提にした「通い婚」として扱うのは不適切な用語ではないだろうか。
    たしかに藤原道綱の母が兼家の正妻ではなく、非同居関係の妾という立場であったからこそ書けた作品が『蜻蛉日記』だ。
    もしも彼女が正式な結婚をした妻という立場ならば、夫と恋しいだの、薄情だの、そんな恋の和歌をやりとりする必要はない。少なくとも当時の妻(正妻)は夫に向かって恋しいとか恨めしいとかいう和歌は詠まないものであると著者は言い切る(←え、ほんとかなぁ。必要はなくても、やりとりしてたラブラブな夫婦はいたかもしれなくない?……あれ、却下ですか)。
    それなのに従来の婚姻制についての理解は、妻(嫡妻・正妻)とそれ以外の女性とを区別せず、妻以外の非同居の女性との男女関係がイコール婚姻関係と誤った見方をしている。そのために平安時代は「一夫多妻制」だったとの理解が広まってしまったと著者は続ける。

    なるほど落ち着いて考えてみれば、『源氏物語』のたくさんの女君、なかでも紫の上の立場を思い浮かべるだけでも、思い当たる節はたくさんある。
    たとえば源氏の正妻・葵の上の喪が明けた後、源氏と若紫(紫の上)は男君と女君と物語上で書かれ男女関係が始まり、源氏は側近惟光に結婚の儀式となる「三日夜の餅」を用意させる。
    ここで描かれる三日夜の餅という儀式を「正式な結婚」のしるしとして重視するのが「一夫多妻制」の考えかた。
    けれども、三日夜の餅を食べたからといって「正式な結婚」だとはいえない。現代でいえば、披露宴をしたからといって、婚姻届を出さなければそれは法的な結婚になるわけではないだろう。
    著者はこの平安朝の「正式な結婚」を、三日夜の餅の儀式などではなく、法的な側面から規程すべきだと考える。
    平安朝時代の結婚成立の条件は律令のなかの戸令に定められており、そこにある戸婚律には、重婚を犯した場合の罰則も規定されている。つまり法的に妻として扱われるのは一人のみであった。
    もちろん平安貴族は、妻以外にも他の女性と継続的な関係をもつことはあった。先ほどから述べてるように、従来はそれらを「一夫多妻制」と考えてきたけども、律令的な意味で見れば「一夫一妻制」であり「一夫一妻多妾」という状況なのだ。また妻とそれ以外の女性たちとの間には社会的待遇に明確な区別、とくに彼女たちの子の扱いには、昇進速度や結婚相手等に大きな差があった。
    それゆえ、当時はその女性が妻なのか、そうでないのか、その子が妻の子(嫡子)か、妻以外から生まれた子(庶子)か、その違いがきわめて重要となっていくのである。

    そのような婚姻制度を背景として、作者紫式部は、紫の上をはじめとする女性たちと光源氏との結婚・男女関係を綿密に設定している。
    非正妻の娘で男親の庇護も薄く実家の後ろ楯もなかった紫の上は正妻になれない。
    ところが平安貴族女性の世間的幸せは「妻(正妻)」であることが絶対条件である。だから「妻」ではない紫の上の「つま(連れあい)」としての幸せを語るためには、常に他の女よりも愛されていることを示し続ける必要があった。

    正妻・葵の上が亡くなった後、源氏には六条御息所や朧月夜、朝顔の姫君といった再婚候補が現れるけれども、誰とも再婚をしようとしなかった。それはすべて紫の上のため。
    紫式部は、親の庇護もなく、正妻でもなく、子も生まなかった紫の上が源氏の愛に守られて、ついには正妻に等しい社会的待遇と幸福を迎えるに至る物語として「藤裏葉巻」までを構想した。
    いついつまでも源氏の愛は紫の上を守るだろう。けれども愛情と妻の座は別である。どんなに源氏が愛したとしても、新たな妻と再婚すれば、紫の上の立場はきわめて辛いものとなる。それがその後の女三宮との再婚であり、紫の上は深く傷つくことになる。けれども紫式部の筆により、女三宮も自らの過ちで退場していく……。

    紫式部は、紫の上が「つま(連れあい)」としての幸せをつかむためならば、女君たちを次々と源氏の元から去らせ、ついにはあの藤壺でさえ排除する。こうして紫の上の周りには立場を危うくさせる女君はいなくなった。すべては正妻となれない紫の上のために紫式部がしたことだと著者は説く。

    先日読んだ『光源氏の一生』で、著者の池田弥三郎氏は源氏は神に近い存在だと、私は彼に魔王の側面もあるとの感想を残したのだけど、「婚姻制度」の側面から紫の上と源氏の愛を見たとき、すべてを焼きつくすかのような紫式部の筆致にヤクシニーを見た気がして、一瞬ぶわっと鳥肌がたったのだ。

    • myjstyleさん
      地球っ子さん こんばんは。

      今年も読書を通しての思索が快調ですね。
      忘れましたが、本書では紫式部の宣孝との結婚はどう述べていたのでし...
      地球っ子さん こんばんは。

      今年も読書を通しての思索が快調ですね。
      忘れましたが、本書では紫式部の宣孝との結婚はどう述べていたのでしょう?
      道長とは「尊卑分脈」では妾でしたね。

      とにかく、曖昧でわかりづらい平安時代の結婚を明快に論じて魅力がありました。
      でも、追随・支持する研究も見当たらず定説とはなっていないようです。

      結婚に関する法も中国の法を移植したもので実態を伴わず憲章に近いと思っています。

      同居・非同居についても気になっていることがあります。同居妻は家刀自といわれ家政を任されていれば正妻だと思いますが、私は「更科日記」の作者孝標女の母が正妻かというと疑義があります。上総に帯同した継母は任地で家刀自をしているはずで、帰洛した時に用意した新居には孝標女の母が居り、その後離縁していますが、何があったのでしょう。どちらが正妻なのか、途中で正妻が入れ替わったのか、など事情がよくわかりません。正妻を客観的に見定めるのは困難ですね。ただ、嫡子の出世は非嫡子より早いのは誰が正妻か当時の人はわかっていたということだと思います。
      2023/01/15
    • 地球っこさん
      myjstyleさん こちらにもコメントありがとうございます☆

      うーん、この本には紫式部の結婚については書いてなかったように思います。
      あ...
      myjstyleさん こちらにもコメントありがとうございます☆

      うーん、この本には紫式部の結婚については書いてなかったように思います。
      あと、そうです、「尊卑分脈」では道長の妾だったと、私もなにかの本で読みました。

      この本の考え方は新鮮な驚きだったので面白いなと思ったのですが、定説にはなっていないのですね。
      まだまだ定説となるには甘いところがあるんでしょうね。私はまだまだ勉強不足なので突っ込めませんが…
      頭の片隅に置いておいて、他の本を読むときの参考にしたいと思います。
      教えてくださり、ありがとうございます!

      『更級日記』、そう言われると不思議な感じです。
      孝標女に上総で物語の楽しさを教えてくれたのが継母でしたよね。父親との折り合いが悪くなって離縁したとのことですが、新居には母がいるのですよね、うーん。
      たしかに、当時の人は誰が正妻かわかっていたことなんですよね。

      あ、憲章に近い、ようなことはチラッと触れられていたようには思います。
      そうだ、道長のゴリ押しで、一条天皇には定子と彰子がいました。このあたりをもうちょっと調べたら当時の婚姻制度に何かヒントがないかしら、また調べてみたいと思います。
      この本は『源氏物語』が中心だったので、物語だけでなく史実からも考えてみようかなと思います(゜∇^d)!!
      2023/01/15
  • 平安時代の結婚については、一夫多妻の印象がありますが、律令制スタート以来一夫一婦制は定まっており、正妻以外は妾、即ち、一妻多妾状態であったといいます。嫡子と庶子の出世を比較すると、飛び付きからゴールまで、嫡子の優位は明らかです。通過儀礼におけるグレードや財産分与にも明確な格差があったと思われるが検証はされていません。紫の上は、残念ながら、正妻ではありません。おそらく、親(または家)が介在しない結婚では正妻になりづらいのではないでしょうか。興味ある論考ですが、決定打は欠いています。

  • この本を読んだ友人(歴史好きだが本命は戦国)から、
    「平安時代って実は一夫一妻だったんだね!紫の上が妾のままだったなんて目からうろこだよ☆」と熱烈な感想をメールされ
    「いや、その御説は一応仮説だからね」と返した私は一夫一妻説懐疑派です

    学生時代に同氏が風間書房から出版された『平安朝の結婚制度と文学』を読んだ日の衝撃は忘れられません
    平安時代史を学ぶ者にとって一夫多妻という結婚制度は何の疑いも無い定説だったため、一夫一妻多妾制という学説はこのうえもなく新鮮な感動と興奮をもって迎えられたと記憶しています
    かくいう自分も、律令の法に基づいた説得力にあふれる氏の見解に心を奪われた一人でした

    しかし一時の高熱のような波が去り落ち着いて読み返してみると、100%完璧な説に思われた論のところどころに綻びがあるような気がしてきました
    また他の研究者諸氏の批判を読むにつけ、やはり一夫一妻多妾という制度がまったく当時の婚姻の実態を表しているかというと違うかもしれない、と思い返したのでした

    このたび新たに中央公論社から新書で出版されたとあって、批判を覆すような説得性のある史料的証拠を提示していただけるかと期待していたのですが、風間書房刊のものと同様の説をわかりやすく書き直されていたようです

    なお参考として、平安時代の結婚制度に関する論説で既読のものを以下にあげます

    *『平安貴族の婚姻慣習と源氏物語』  風間書房発行/胡潔著
    *『源氏物語の展望 第十輯』  三弥井書店発行 内の
     (平安貴族社会の結婚制度――「一夫一妻制」説批判 ――(増田繁夫))

  • 地元図書館で借り、期限内に読めなかったので引き続き大学図書館で借りてこつこつ読んだ本。夏休みからちまちま読んでいました。
     
    平安時代における一夫多妻制について律令の観点から話を始め、『源氏物語』へと展開しています。
    端的にまとめると「妻」という立場は一人であとは「妾」、とてもわかりやすいです。
    特に藤原道長の息子が倫子腹か明子腹かで息子たちも昇進の度合いが違います、表を見てそのことはとても説得力がありました。
    去年増田繁夫氏の『平安貴族の結婚・愛情・性愛 多妻制社会の男と女』という本を読みましたがそこで得た知識をすっかり忘れてしまいましたのでうまく照らし合わせることができませんが、増田氏は必ずしも一夫一妻制を主張しているわえではありません。増田氏は道長以外の事例も紹介しているので「妻」に関してもっと考えることができます。

    二つの本を比較しているとより面白いと思います。

    『源氏物語』に関して言えば私も紫の上は必ずしも正妻ではなくあくまでも正妻格だったと考えています。
    光源氏に対して経済的援助もできない彼女が正妻というには難しい。
    本書で指摘されて改めて気づきましたが紫の上は裳着をする前に結婚をしているのですね。確かに一般とは順序が逆です。光源氏は先に既成事実を作ってしまった。彼は何を焦っていたのか。どうして裳着まで待たなかったのか。
    個人的に気になるのが三日夜の餅、これは単なる恋人同士でも食べるのでしょうか。また恋人ならば露顕はするのか。
    正式な結婚ならばするのだろうけど、ならば正式な結婚をした女が正妻なのか、疑問が残ります。

    『源氏物語』に関していえば夕霧、雲居の雁、落葉の宮の関係。
    雲居の雁は夕霧の正妻、これは確かだと思います。藤の典侍と比べると特に。ですが落葉の宮が関わるとこれはどういうことになるのでしょうか。
    身分的には落葉の宮が内親王ですから位は上です。それでも雲居の雁の下に位置することになるのでしょうか。
    これはぜひとも工藤氏の論文や他の著書を読んでみたいところです。

    本書ではやたらに「紫式部は」と作者を介入してきました。 テクスト論の考えから立つとちょっと気になります。

    徹底的に日陰の立場にたつ明石の君に同情してしまふ…彼女は本当に幸せだったのだろうか。

    平安時代はほんとに奥が深い。

  • 平安時代の貴族は一夫多妻の通い婚ではなく、実際は一夫一妻多妾で、妾は「妻」に比べて非常に立場が弱かった、という。妻の生んだ子と妾の生んだ子の扱いにも差があった。筆者はこの説をもとに源氏物語を解説しているのだが、すごく説得力がある。
    ヒロイン紫の上は「光源氏最愛の人」くらいに思っていたが、実家の後ろ盾がなく子供もいない妾、という不利な立場の女性だと考えると物語として面白いし、いろいろ腑に落ちる。

    それにしても平安時代って、今からは想像もできないくらいの身分社会だったんだな、と思う。

  • おおお。これは読んで良かった。
    『源氏物語』や『蜻蛉日記』あたりの女性が、置かれた立場によってどれだけ扱いが異なるか、明確に絵解きをしてくれます。これは面白い。
    「通い婚」てどうなのかしらといまいち腑に落ちなかったのがストンと落ちました。
    お妾さんと子の認知、という意味では現代と意味合いがさして変わらないんですなー。女性の行動が異様に制限されているという部分は大いに違うけども。
    あと、あらためて、紫式部という稀代のストーリーテラーの構成力に脱帽します。すげぇわ。

  • 明石の君は召人らしい紫の上は妾ってことかと読んで知った
    嫡妻の子と妾妻の子の差は明確にあった(妾の子が正妻の養子になる例も書いてありわかりやすかった)
    源氏は理想的な男だが明石の君への扱いかたみるとかならずそうなのかはわからなくなる
    一夫一妻多妾っという世界かな
    夫が妻以外の女性に浮気したら世間から批判されるのは平安時代もおなじなんだな

  • 日本の平安時代の婚姻制度が「一夫多妻制」ではなく「一夫一妻制」であることを源氏物語を題材として示した本。古代の婚姻関係の内容が主ではあるが、源氏物語の第1部と第2部の詳解もなされているので、他の源氏物語解説本無しでも読める。それと「紫の上は妾であるにも関わらず、嫡妻に近い立場を(紆余曲折を経つつも)如何にして保てたか」を描くのも本書の目的。
    源氏物語の舞台は平安時代中期つまり古代。本書はそのころの婚姻に関する社会常識や律令などを引いて、一夫多妻制としたときの矛盾点(主に嫡妻と妾の格差)を明らかにしている。よって当時も一夫一妻制(で妾を許す一夫一妻多妾)であったことが納得できる。光源氏の振る舞いの特殊性(嫡妻葵の上の家にあまり住んでいないことなど)が一夫多妻制と解釈してしまう要因かと。
    そしてまた、光源氏の嫡妻二人(葵の上と女三の宮)や明石の君などの存在が紫の上の立場にどのように影響したか、についても時間推移を追って分かりやすく解説している。
    ただし源氏物語の解説部分で「著者紫式部の意向・筋立てにより、この登場人物が現れてこのような行動をしている」との意味合いの記載が多くて(紫式部は実際そのように書いてるのだろうけど)少しうるさく感じる。源氏物語の全体構想は当初から出来ていたとの話についても同様。
    また夕霧と妻たち(雲居の雁と落葉の宮)との関係については触れておらず、更に第三部の解説は全く無いので少し物足りない面もある。
    とはいえ、平安時代が一夫一妻制だとの説得力は十分な本だと思われる。また源氏物語の解説本としても優れている。今年は大河ドラマ「光る君へ」の年でもあるので、一読をお勧めしたい。

  • 従来の学説にある「一夫多妻制」に対する批判として,新たに「一夫一妻多妾」であることを軸に,例として源氏物語を解説する。

  • 一夫一妻をテーマに読み解く源氏物語。理路整然とした論理で分かりやすい。
    自分は『あさきゆめみし』や女子高の古典の授業で源氏物語にも興味を持ったからか、筆者の主張に異論はないし、よく分かるんだけど、妾の紫の上を幸せにするための物語って言われても、結局紫の上って幸せとは言えなくない!?紫式部ってそもそも女の幸せをどう考えてたの!?これって自分の現代的な価値観で引っかかってるだけ?ってモヤモヤしてしまった。まあこれはこれ、それはそれって話なんだと思うが…。宇治十帖の解釈とかと読んでみたいな〜。

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著者プロフィール

昭和21年(1946)、大分県生まれ。昭和49年、九州大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。九州大学助手。昭和50年、福岡教育大学講師。同教授を経て、平成22年(2010)、定年退職。福岡教育大学名誉教授。博士(文学)(九州大学)
著書に『金葉和歌集詞花和歌集』(新日本古典文学大系。詞花和歌集を担当。岩波書店)、『後撰和歌集』(和泉書院)、『平安朝律令社会の文学』(ぺりかん社)、『平安朝の結婚制度と文学』(風間書房)、『平安朝和歌漢詩文新考 継承と批判』(風間書房)、『源氏物語の婚姻と和歌解釈』(風間書房)、『源氏物語の結婚』(中公新書。中央公論新社)、編書に『今井源衛著作集3 紫式部の生涯』(笠間書院)などがある。

「2014年 『平安朝文学と儒教の文学観』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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