沖縄現代史 - 米国統治、本土復帰から「オール沖縄」まで (中公新書 2342)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 252
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121023421

作品紹介・あらすじ

太平洋戦争中、地上戦で20万人強の犠牲者を出した沖縄。敗戦後、米国統治下に置かれ、1972年に本土復帰を果たすが、広大な基地は残された。復帰後の沖縄は保革が争いながら政治を担い、「基地依存経済」の脱却を図る。だが95年の米兵少女暴行事件を契機に、2010年代には普天間基地移転・歴史認識を巡り、保革を超えた「オール沖縄」による要求が国に行われる。本書は、政治・経済・文化と、多面的に戦後沖縄の軌跡を描く。

感想・レビュー・書評

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  • 個人的に2000年以降の沖縄問題については昏かったこともあって読んでみました。読みやすかったし僕としては割りとフェアな筆致だったと感じます。
    オール沖縄、というチーム組み、戦い方は、ちょっと泣かせますね。でも沖縄現代史の業ですが、きっと長続きはしないわけですが。
    実はウクライナなどでまた戦争の足音が聞こえてくる中でいうと、日本の安全保障を考える上で沖縄は避けて通れない。

  • 沖縄のこと、ホントに全然知らないことを知る。

    実際、いろんなテレビやネットのニュースでちょっと触れてるくらいだと、今の沖縄に対してまったく理解できてなかった。

    しばらく、沖縄のことを掘ってみようと思う。

  • ふむ

  • 219-S
    閲覧新書

  • ダラダラつまらない

  • 東2法経図・6F開架:B1/5/2342/K

  • 2016/06/21

  • すごいボリュームで入門書として読むには緻密過ぎた。
    でもこれまで持っていなかった視点を与えてもらえた。

    沖縄は自分にとって未知の土地でも見えない部分で確実に結びついている。沖縄を知ることは日本の近代化と戦後を知ることにもつながると思った。

    日本の近現代って陰惨で目を向けられない部分だったけど、沖縄史を通じて知りたい気持ちが湧いた。

  • 【揺れる島々の話】戦後から先日亡くなられた翁長知事の当選までの沖縄現代史をまとめた作品。社会・政治・経済・文化に分けながら、時々の流れを詳述しています。著者は、特に戦後から沖縄の日本復帰までを専門とする櫻澤誠。


    圧倒的な情報量が収められており、沖縄について考えを深める中で非常に有益な作品だと思います。とかく感情論に流れがちな議論を防ぐべく、限りなく抑えた筆致で歴史が綴られている点にも好感を覚えました。

    〜基地の整理縮小の行方とともに、日本政府が基地と振興の「リンク論」を強めるなかで、沖縄21世紀ビジョン基本計画で沖縄県と県内市町村が一体となれるかが、これから計画を進めるうえで重要な課題となるだろう。〜

    評判の高さは伺っていましたが☆5つ

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著者プロフィール

櫻澤 誠(さくらざわ・まこと)
1978年、新潟県生まれ。立命館大学大学院文学研究科博士課程後期課程修了。博士(文学)。現在、大阪教育大学教育学部准教授。著書に、『沖縄の復帰運動と保革対立 沖縄地域社会の変容』(有志舎、2012年)、『沖縄現代史 米国統治、本土復帰から「オール沖縄」まで』(中公新書、2015年)、『沖縄の保守勢力と「島ぐるみ」の系譜 政治結合・基地認識・経済構想』(有志舎、2016年)がある。

「2021年 『沖縄観光産業の近現代史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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