ビル・クリントン - 停滞するアメリカをいかに建て直したか (中公新書 2383)
- 中央公論新社 (2016年7月20日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121023834
感想・レビュー・書評
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やや好意的すぎる印象もあるものの、まとまっていて読みやすくおもしろかった。ただ就任から20年以上も経っていることにはやや驚く。
合衆国大統領というと、基本的に「外交オンチ」という印象で、クリントンも例外ではないし、その政権の設立時の外交への無知ぶりが今振り返ると「恐ろしい」ほどだったことがよくわかった。
ただ備え持っている共感力を使って克服したという印象がある。その源というか人物像というのが読めてよく理解できた。
ただ沖縄との絡みはもっとページが欲しかった。このサミットが結局のところどういう意味があったのか、いまでもよくわからない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「クリントンは、状況に応じて冷静に戦略を変更しながら、財政均衡、福祉改革、厳格な犯罪対策、北米自由貿易協定、世界貿易機関設立協定など、共和党の主張を部分的に取り込んだ中道的政策を次々と打ち出し、成功を収めた。」p.243
「いまや共和党からも民主党からも『中道』は消失してしまい、アメリカの政治では2大政党による激しいイデオロギー対立が絶え間なく続くようになった。」p.247