ビル・クリントン - 停滞するアメリカをいかに建て直したか (中公新書 2383)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121023834

感想・レビュー・書評

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  • やや好意的すぎる印象もあるものの、まとまっていて読みやすくおもしろかった。ただ就任から20年以上も経っていることにはやや驚く。

    合衆国大統領というと、基本的に「外交オンチ」という印象で、クリントンも例外ではないし、その政権の設立時の外交への無知ぶりが今振り返ると「恐ろしい」ほどだったことがよくわかった。
    ただ備え持っている共感力を使って克服したという印象がある。その源というか人物像というのが読めてよく理解できた。

    ただ沖縄との絡みはもっとページが欲しかった。このサミットが結局のところどういう意味があったのか、いまでもよくわからない。

  • 「クリントンは、状況に応じて冷静に戦略を変更しながら、財政均衡、福祉改革、厳格な犯罪対策、北米自由貿易協定、世界貿易機関設立協定など、共和党の主張を部分的に取り込んだ中道的政策を次々と打ち出し、成功を収めた。」p.243


    「いまや共和党からも民主党からも『中道』は消失してしまい、アメリカの政治では2大政党による激しいイデオロギー対立が絶え間なく続くようになった。」p.247

著者プロフィール

西川 賢(津田塾大学教授)

「2020年 『ポリティカル・サイエンス入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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