海外で研究者になる-就活と仕事事情 (中公新書 2549)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 247
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121025494

作品紹介・あらすじ

元気がない日本の大学。だが世界に目を向ければ様々な国の大学があなたを待っている。本書は海外で研究リーダーになるための指南書である。日本にいてはなかなか分からない志望書類の書き方や面接の受け方など就活のAtoZを実体験を踏まえて解説。また、大学運営の仕組みや学生との接し方など仕事と生活の紹介、さらにアメリカ、ヨーロッパ、アジアなど、17人の研究者へのインタビューまで、異文化で頑張る日本人研究リーダーの素顔に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 海外の大学や研究機関でPIになることを考える人には参考になる一冊。
    著者の他、様々な国でPIとなった十数名の研究者の応募のきっかけや採用に至る経験談などが紹介されている。
    また、日本の大学の研究環境の悪化が言われて久しいが、海外の大学でPIになればあとは薔薇色かと言えば、そんなことはなく、研究費の獲得実績が、研究を続ける上ではいうまでもなく、その後の評価や異動の際にも大きく影響するといった、恐らく日本よりずっとシビアな面もあることも書かれており、色んな観点からメリデメを考える上で参考になると思う。

  • 日本脱出。
    これを読むとそういう言葉が想起される
    もう日本駄目じゃんの回避策、国内はどうでもいいんかいと思いつつも賢明な策だと思ってしまう私。
    各国の悪い部分を残してしまった日本のアカデミアという印象が強く感じさせられた。

  • 2023年7~8月期展示本です。
    最新の所在はOPACを確認してください。

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00517167

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000043028

  • グローバル化しなければと各界で叫ばれて久しいが、研究の世界も同じくグローバル化が進む。その実態を伝える本はあまり多くないのではないだろうか。この本は著者の実体験が描かれているので、リアルな記述である。また他分野の世界各地で活躍なさっている研究者の方々も記されているので、より多様な世界の研究機関の姿も知ることができる。海外で研究したい人にはうってつけの本であるが、そうでない人にも他国と日本の比較にも役立ち、日本の研究状況を考えるきっかけになることだろう。

    【OPAC】
    https://opac.lib.niigata-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB28371790?caller=xc-search

  • すこし気をつけたいのは,本書で言う研究者とは研究グループの主催者 Principal investigator (PI) のことであり,なんとなく「研究者」を夢見ている若者の中にはあまりそのへんを意識していない場合も多いと思う.海外に長期留学したりするだけとか,数年の期間の研究員(いわゆるポスドク)として海外の大学に所属だけするとか,海外の営利企業の社員として開発研究するみたいな職は目標とされていない.一言でいうと海外の高めのレベルの(教育メインではない)大学の教授になるためにはどうすべきかという問題を扱っている.
    著者自身の就職活動での経験に基づく分析と様々な国や地域の大学(ないし研究所)でPIとして活躍する17人のインタビューはそれぞれ短く読みやすい.日本の大学が置かれた現状についても考えさせられる.しかし海外はもう少し恵まれているのかとも思ったが一概にそういうわけでもないようなので,分野や人によってどちらが良いかの判断は難しいところだ.海外の大学ポストの事情にいろいろあるように日本の大学ポストの選考法も組織によって様々なので国内事情の分析はちょっと物足りない気がした.
    最近は日本でも行われている飛び級に採用されるような数学・理科は抜群だが,国語・英語等は人並みみたいな完全理系人間はもはやお呼びでないのだろうか(夢の無い話だ)

  • 400円購入2020-03-08

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著者プロフィール

ニューヨーク州立大学教授 博(工)

「2022年 『テンポラル・ネットワーク(第2版)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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