英語の読み方-ニュース、SNSから小説まで (中公新書 2637)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121026378

作品紹介・あらすじ

オンライン化が進む時代、英語を読む力の重要性はますます高まっている。本書では、ニュースやSNSから論文や小説まで、幅広い英語の読み方を指南。論理で読み解くセオリーを丁寧に解説する。英語独習者にとって「宝の山」である各種サイトの活用法、見出し特有の単語や、SNS頻出表現のリスト、ネイティブでも誤読しやすい文法表現など、「さらに上」を目指す人へのガイドも充実。重要語彙、文法が身につく「覚えるべき厳選例文60」を巻末に収録!

感想・レビュー・書評

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  • 著者はまず読者に問いかける。英語について、読み書きなら多少はできるけどリスニングやスピーキングはだめだという言説、それ本当? 読み書きは、聞き話すことと連動する。本当に英語を読むことができているの?と。

    私は仕事で極々わずかながら英語を使うことがある。またネットの英語ニュースをちょいちょい見ることがある。英語との付き合いはその程度。ただ、著者が冒頭で読者をふるいにかけるために出した3題の英文がなかなか分かりにくかった。構文も分かったつもりになっているところがあるのかもと気付かされた。思わず著者が薦める受験参考書を買ってしまった。

    おもしろいのはネイティブでも間違いやすい英文のコーナー。ニュースの見出し独特の用法なども興味深かった。少なくとも義務教育、進学していればさらに数年は英語を学ぶ。その年月を活用しないのはもったいない。生きた英語を学ぶきっかけを与えてくれる一冊。

  • 私のレベルが低すぎて、評価の高さに見合う収穫がなかった。せっかく買ったのにがっかり。

  • 掲げられているテーマは、全ての英語学習の基本となる読解力にフォーカス。「英語を問題なく読める」レベルとして、どの程度の読解力が必要なのか確認し、その後、どのようにしてその力を高めていくべきか、どのようにリスニングや会話に応用していけばよいのかを追求。

    英語から離れて2年余り、やっぱり読めなくなったのを実感して寂しい。この機会に、少しでも行動しよう!

    時事英文特有の表現の一つに分詞構文。復習すると、時、原因・理由、付帯状況、条件、譲歩。復習しよう。

    そういえば、ニュース英語を読んで、スピードを測ってくれるアプリがあった。POLYGLOTS
    NHKの番組でニュース英語を毎日解説するものがあった。今もあるのか?

    p18 英検1級レベルの単語は、新聞やニュース、小説、映画はもちろん、児童書などにも出てくるので、過剰に難しいと考えずに、身につける必要あり。

    旺文社のアドバンスドとか、読解と単語を一緒に鍛える参考書を思い出した。やってみるか。

  • 文法・構文は筆者の言う「受験英語」であれば予備校の講師が丁寧に解説してくれるが、それを卒業してしまった社会人の英語独習者は解説を得る機会が全くないことにいつももどかしさを感じていた。
    この本は、そんな知識の穴埋めを的確にかつ網羅的に行ってくれる良著だと感じた。
    例えば英検1級の解説付問題集をやってても文法・構文を詳しく解説してくれないから「何でこんな語順なの?」「このthatやasは何?」ということがしょっちゅうありいつもモヤモヤしていたが(和訳を読んで意味は理解できても応用できない)、こうして抜け落ちている知識をインプットできたことで読解力・理解力・応用力が一段階上がった気がする。
    こういう本もっとないかな〜…

  • とてもコンパクトにまとめられた、”英文解釈”の一歩手前となる入門書。これがこの分量でこの内容で新書で出版されることがすばらしい。「日本人は読みは大丈夫で聴くのとしゃべるのが問題」などという人がよくいるが、そんな人が何かのマニュアルであれウェブの記事であれちょっとした雑誌の記事であれ、何かちゃんと読めているのを見たことがない。小児でない限り、”反射”しなければならない聴きしゃべりより、それなりに考える余裕のある読みをまずちゃんと学習するのが近道なのは自明の理なのでは…。そんな、現代に通用するための英語のいろんな読みの入り口となる本。

  • 受験英語と上級者英語の壁を埋める、英文読解の秘訣を求めていたが、さまざまな英文のスタイルの紹介だけで、終始しているものだった。タイトルを変えてもらいたい。

  • やっぱりまだまだ能力足りない。だからいまいちスカッと伸びないんだなと再認識。
    好きな分野はだいぶ読めるけど、政治や科学などはまだまだ知らないので確認になってよかった。

  • 英語を読みこなすためには、
    文法、語彙、背景知識
    の三つが必要。

  • 難しかった。。。
    私はまだ語彙が足らないとよく分かった。

  • ほとんどの英語学習者はTVで出てくるインタビューや、SNS上のコメント、ニュースの記事などが「あんまりよく分からない」状態だと思う(自分もそう)。では具体的にどういう能力が必要なのかという点をかなりリアルに示した上で、実際に英語を読み解く現場をこれでもかと見せつけるような内容。とても現実的で、厳しくもあり、また親切でもある。ここまで学習者目線でまとめてくれるなら、解説ももうすこしレベル感を合わせて欲しかった。肝心な所で説明が不足しているように感じる部分が多々あった。

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著者プロフィール

1982年生まれ。慶應義塾大学大学院後期博士課程単位取得満期退学。学部生、大学院生時代に関西の大学受験塾、隆盛ゼミナールで難関大受験対策の英語講座を担当。滋賀大学、順天堂大学の非常勤講師を経て、2009年に杏林大学外国語学部助教に就任。2015年より同大学准教授。著書に『英文解体新書』(研究社)、『英語の読み方』(中公新書)、『知識と文脈で深める 上級英単語ロゴフィリア』(共著、アスク出版)、『ジャパンタイムズ社説集2022』(解説執筆、ジャパンタイムズ出版)、『英文読解を極める 「上級者の思考」を手に入れる5つのステップ』(NHK出版新書)など。

「2023年 『文法知識と読解力を高める 上級英文解釈クイズ60』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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