物語 スコットランドの歴史-イギリスのなかにある「誇り高き国」 (中公新書 2696)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121026965

作品紹介・あらすじ

イングランド、ウェールズ、北アイルランドとともに「イギリス」を構成するスコットランド。一七〇七年の合同法でイングランドと統合しグレートブリテン王国となったが、近年のイギリスのEU離脱に際して独立を模索するなど、今も独自のナショナル・アイデンティティを保つ。ケルト文化、ヒュームやアダム・スミスに代表される啓蒙思想、「地酒」ウイスキー、ゴルフやフットボールなど多様なスコットランドを紹介する。

感想・レビュー・書評

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  • スコットランドの歴史、そしてそこで育まれた宗教、思想や文化にも重点を置きながらまとめた一冊。

    https://historia-bookreport.hatenablog.jp/entry/2022/06/10/141429

  • スコットランドの歴史 文化がどのような変遷を辿ったかよくわかった

  • 231201052

    スコットランドの歴史と文化がよく理解できた。宗教的背景が国をどう左右してきたか、イングランドにあってスコットランドが残しているもの。ナショナルアイデンティティという点で日本人として考えさせられる。

  • 【請求記号:233 ナ】

  • ふむ

  • 【かつて政治的・宗教的に熱意を注いでいたスコットランドは、グレートブリテンに組み込まれてもそうした自由・独立への熱意を忘れることなく、「思想」や「言論」というものに込めてその熱を放射しつづけていたのである】

    独立に向けた動きで注目されるスコットランドの歴史を、教育や文学といった面も含めて紹介していく作品。スコットランドがどういったナラティブで独立を希求しているのか、そしてそれが同時に歴史的にも一筋縄ではいかない要求であることがよくわかりました。著者は、神奈川大学で教鞭を取る中村隆文。

    本当にイギリスという国は興味が尽きない☆5つ

  • イギリスのことを知ってると思っても、そのほとんどはロンドンを中心としたイングランドのこと。あと若干の「スコッチウィスキー」「ネッシー」など断片的な知識だけ。読み始めると、イングランドに王朝ができるはるか前からの歴史、そしてイングランドとの政治的、宗教的なつば迫り合いの数々。アイルランドと手を組むか、フランスと手を組むか、イングランドと友好を保つか…。

    スコットランドらしさ、というものがロバート・バーンズによるところが大きいこと、スコットランドと言えば、のタータンチェックのスカートの起源が意外と最近なこと、3世紀の悲願の末にスコットランド議会が生まれたこと…昔訪れたエディンバラの風景が蘇り、それらが持つ歴史を改めて感じて面白かったです。

  • スコットランドの歴史を廻るお話。イングランドと地元スコットランドの貴族に加えてキリスト教も関わって、色々とスコットランドの王様たちは生きていくのが大変だね。あのキルトの衣装は19世紀からで、昔は大きな布をマントみたいに巻いていたとか。ハイランドもので出てくるお話も、ちゃんと歴史を知ったうえで読むと分かってくるのですね。

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著者プロフィール

神戸女子大学文学部教育学科教授,京都大学博士(教育学) 1953年 神戸市生まれ 1977年 同志社大学商学部卒業
1988年 京都大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学
1996年 金沢経済大学経済学部助教授(1999年3月まで) 2000年 村尾育英会学術奨励賞受賞 教育史学会,教育社会学会,日本教育史研究会所属

「2000年 『「視線」からみた日本近代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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