ミュージカルの歴史-なぜ突然歌いだすのか (中公新書 2702)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 223
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121027023

作品紹介・あらすじ

物語と台詞、そして歌で成り立つ舞台、ミュージカル。ヨーロッパの歌劇と大衆的な娯楽ショーをルーツに、アメリカで誕生した。本書は娯楽ジャンルとして成長してきたミュージカルの本質を、音楽に注目して探る。オペラとミュージカルの違い、楽譜やレコードによる流通、ティン・パン・アレーの音楽供給システムとの協同、ポピュラー音楽の流行との連動とずれ、映画やドラマの劇伴音楽との異同を視野に入れて立てる「なぜ突然歌い出すのか」という問いは、言葉と音楽という古くからの問題の新しい地平を拓く。

感想・レビュー・書評

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  • クラシック・コンサートの「聴き方」の変遷を追う | 音 | RADIANT - 立命館大学研究活動報 | 研究・産学官連携 | 立命館大学
    http://www.ritsumei.ac.jp/research/radiant/sound/story1.html/

    ミュージカルの歴史 -宮本直美 著|新書|中央公論新社
    https://www.chuko.co.jp/shinsho/2022/06/102702.html

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      舞台と再び結びついた音楽 [評]岡﨑香(演劇系フリーライター)
      <書評>ミュージカルの歴史 なぜ突然歌いだすのか:北海道新聞 どうしん電子版...
      舞台と再び結びついた音楽 [評]岡﨑香(演劇系フリーライター)
      <書評>ミュージカルの歴史 なぜ突然歌いだすのか:北海道新聞 どうしん電子版
      https://www.hokkaido-np.co.jp/article/723166/?rct=s_books
      2022/08/29
  • いっぱい書いてあるけど、あんまし面白くない。最後になぜ突然歌い出すのかってちょこっと書いてあるんだろな。

  • オペラ、オペレッタ、ミュージカルの歴史が概観できる。なぜ突然歌い出すのか、という問いかけが最後まで効いていて、面白く読めた。

    大西洋を挟んだヨーロッパとアメリカの演劇・音楽のトレンドの変化、発信・受容の歴史はもっと深く知りたいと感じた。ロックが生まれてからのミュージカルの変容・復活あたりは読み応えがあり。

    根っこにあるのは、人間の喜怒哀楽をいかに表現し理解・共感するかというテーマ。ギリシャ、ローマから続く普遍的なテーマだよなぁと確認し、満足感を得られた。

  • ミュージカルを音楽の観点からだけ語るっていう本は、この本だけしかないのではないでしょうか。

    しかも、こんな長い歴史を語れるモノなのか!?と驚きと共に。

    いろいろな「ミュージカルとは」の「思い込み」がどこからくるのか理解し、いい意味での視点が覆りました。

  • そう、ミュージカルって突然歌い出すんですよね!
    でも私はそれが大好きです。
    Sound of musicなんて大好きだし。
    歌が良いと、全てがよく思える。
    レ・ミゼラブルは映画でしか観たことないけれど。あの歌が聴こえてくると、心躍りますね。
    今度、舞台観に行きたいなー。

  • 【請求記号:775 ミ】

  • ミュージカルっても、映画でしか見ないからな。

  • ミュージカル大好きだけど、副題についてはどうも説明できなかった。この本を読んで、できそうな気がしてきた…!

    ーーー
    自分は、ミュージカルが好き。そんな気持ちを共有したくて話したときに言われた、「突然歌い始めるのが、どうも理解できなくて」には驚いたし少しショックを受けたのを覚えている。

    たしかに、なんでだろう。ギモンにすら思ったことなかったよ。。
    「なぜ」はとても大事だけれど、好きに理由はなくて、気にしたこともなくて。ただなんとなく。

  • ミュージカル好きにはたまらない本。特に音楽に着目し、ミュージカルの形態の変遷の歴史を辿っていく。

    ひとえに「音楽」といっても、その目的や形態によって、全く違う印象を観客に与えることがわかる。「フレーム内の音、フレーム外の音、オフの音」、「独唱、重唱、合唱」、「裏声か地声か」etc…

    「ショー」的なミュージカルにおいては、観客は「突然歌い出す」ことは当たり前のものと享受する。時代を経るにつれ、一貫したストーリーがミュージカル界においても重要視されはじめ、台詞世界のリアリティと歌の世界のリアリティとを、雄弁なアンダースコアによって「統合」し、「突然歌い出す」違和感をなくしていくようになった。

    ミュージカルというと、「アメリカ」「ブロードウェイ」という印象が強いが、実はアメリカ社会に突然生まれたものではなく、アメリカと、オペラ等のヨーロッパの歴史と文化を背負っているというのは勉強になった。

    頭の中にこれまで観た様々なミュージカルの音楽を駆け巡らせながら読んだ。またNYでブロードウェイ見まくりたいな。

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著者プロフィール

1969年生まれ。博士(社会学)。東京大学文学部社会学研究室助手を経て、現在、立命館大学文学部准教授。専攻は文化社会学・音楽社会学。著書に『教養の歴史社会学――ドイツ市民社会と音楽』(岩波書店)など。

「2011年 『宝塚ファンの社会学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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