ウイルスとは何か-生物か無生物か、進化から捉える本当の姿 (中公新書 2736)
- 中央公論新社 (2023年1月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121027368
作品紹介・あらすじ
ウイルスという言葉を知らない人はいないだろう。ただ、実はその定義は曖昧である。目に見えない極小の存在で、生物の細胞内でしか増殖できないため、通常は生命体とはみなされない。それでも、独自のゲノムを有し、突然変異を繰り返す中で、より環境に適した複製子を生成するメカニズムは、生物の進化と瓜二つだ。本書では、最先端の進化生物学を応用し、その謎の正体に迫る。「恐ろしい病原体」というイメージを刷新し、生命観が一変する好著。
感想・レビュー・書評
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2023/05/03 amazon 941円(カードとAmazonギフト券)
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ウィルスは超原始的なのか、進化の果てなのか
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姫路大学附属図書館の蔵書を確認する→https://library.koutoku.ac.jp/opac/opac_link/bibid/BB00003636
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【請求記号:465 ハ】
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よく耳にはするがその実を知らない人が多いと思うウイルス。この本はそんなウイルスについて一通りのことを学べる本(コロナウイルスについても一章を設けて書かれている)。一番のポイントは生物にとってウイルスは滅ぼすべき敵ではなく、共に暮らし共に進化する共生相手であるということだろうか。遺伝子解析技術の進歩も感じることが出来る。
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東2法経図・6F開架:B1/5/2736/K
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「生物か無生物か、進化から捉える本当の姿」という副題にあるように、進化生物学の視点からウイルスを解き明かしている。
ウイルスの配列が生物のゲノムに入り込んでるとは知らなかった。
ヒトに感染症をもたらすものというウイルスの印象が少し変わった。
COVID-19もそうだが、コウモリ由来の感染症が多い理由の説明が面白かった。