モンスーンの世界-日本、アジア、地球の風土の未来可能性 (中公新書 2755)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121027559

作品紹介・あらすじ

インド洋の季節風がヒマラヤ・チベット高原にぶつかって東アジアに流れ込み、梅雨前線を形成する。冬にはシベリアの冷たい空気がチベット高原に遮られて東に流れ、日本に大雪を降らせる。モンスーンは日本のみならず、東アジアから南アジアにかけてのモンスーンアジアに豊かな自然をもたらし、独自の風土を育んできた。モンスーンアジアは今や人口でも経済でも世界の中心となったが、地球温暖化・大気汚染・生物多様性の劣化などの地球規模の環境危機も招き、「人新世」を作りだしている。この地球危機を克服するためには、モンスーンアジアから発信する新たな地球の風土の形成が必要である。

感想・レビュー・書評

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  • [鹿大図書館・冊子体所蔵はコチラ]
    https://catalog.lib.kagoshima-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BD02192214

  • 気候に関する理系的な内容から文化論まで、守備範囲の広い一冊。完成度高し。

    インドからヒマラヤ山脈などの地形が東アジアの気候に大きな影響を与えている。地形も含め日本独自の四季についての内容から、広く東アジアの文化論まで奥行の深い一冊、満足度が高い。

  • 【請求記号:451 ヤ】

  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/564784

  • 京都府立大学附属図書館OPAC↓
    https://opacs.pref.kyoto.lg.jp/opac/volume/1266284?locate=ja&target=l

  • 西はインドから東は日本までの南アジア、東南アジア、東アジアの地域、これをモンスーン・アジアと呼んでいます。
    モンスーン・アジアの自然環境、生態、風土、文化など幅広い話題について書かれていて、国語算数理科社会全部を網羅するような本です。
    前半部分が自然環境、後半部分が風土、文化を中心に記述されています。
    印象に残ったのは、この地域では1万年くらい前から水田による稲作農業が行われていて、この水田からでてくる水蒸気がこの地域の気候に大きな影響を与えている、ということでした。

  • 登録番号:0142231、請求記号:451.92/Y65

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著者プロフィール

総合地球環境学研究所所長/筑波大学名誉教授/名古屋大学名誉教授

「2018年 『地球気候学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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