J・S・ミル-自由を探究した思想家 (中公新書 2757)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 156
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121027573

作品紹介・あらすじ

没後150年を迎える英国の思想家、ジョン・スチュアート・ミル(1806-1873)。主著『自由論』『代議制統治論』『功利主義』をはじめ膨大な著作を残し、現代社会の立脚点となる規範理論を打ち立てた。本書は、その生涯と思想を克明に描く。ベンサムへの傾倒、東インド会社における経験、精神の危機、伴侶ハリエットとの出会い、ジャーナリスト・哲学者としての活躍、議員活動――少年期から円熟期、晩年まで、著作の内容と共に詳しく解説する。

感想・レビュー・書評

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  • 東2法経図・6F開架:B1/5/2757/K

  • ミルの思想については、正直なところ理解した、とは言えません。
    ただ、ミルが小さなときからスパルタ教育を受けたこと、男女平等の考えてをもっていたことは、わかりました。

  • 関口正司『J・S・ミル』中公新書 読了。主著の新訳を手掛けた著者による、没後150年を迎えたミルの評伝。思想形成の過程を辿ったうえで主著の読解を試みていく構成。当時の社会的背景や個人的文脈がその思想に一体性を与えており、実践的な見地から社会の進歩に心を傾けてきたことを窺い知れるだろう。

  • J.S.ミルの新しい本が出てるなんて。と思ったら、没後150年なんですね。
    著者のミルへの愛を感じました。
    ミルってだいたいベンサムとセットで出てくるし、「功利主義を修正した人」「他者危害原則」、もしくはノージックのオマケ的な扱いが多いです。
    まるで清水書院のセンチュリーブックスのような雰囲気の評伝でありながら、思想の内容は中公新書らしく詳しく説明してくれています。
    短い婚姻期間ですが、ハリエットがミルへの思想に与えたであろう影響を感じることが出来ました。初めて知るミルの側面もちらほら。ジェイムズの主知主義教育も、保護者として興味深いものがありました。
    晩年のミルには胸が熱くなるものがありました。
    思想については、わたしの読解力不足で、一読しただけでは理解できない部分もあり、完全な素人向けではないかもしれませんが、再読して徐々に理解していければと思います。
    関口さんはここ数年、岩波でミルの原著を訳されているので、信頼性の高い本だと思います。
    この調子で、ベンサムなんかも新しい本が出たら嬉しいなぁ。

  • 京都府立大学附属図書館OPAC↓
    https://opacs.pref.kyoto.lg.jp/opac/volume/1270852?locate=ja&target=l?

  • J・S・ミルの人生の中で考えたことがよくわかった

  • 【請求記号:133  セ】

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著者プロフィール

[序言、第1章、第3章、第6章、第10章担当]
1954生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得退学。法学博士。九州大学大学院法学研究院・教授(政治哲学・政治学史)。
主な業績:『自由と陶冶――J. S. ミルとマス・デモクラシー』みすず書房、1989年、『政治における「型」の研究』(編著)風行社、2009年ほか。

「2011年 『シティズンシップ教育論 政治哲学と市民』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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