勝ち組大学ランキング: どうなる東大一人勝ち (中公新書ラクレ 47)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121500472

作品紹介・あらすじ

文部科学省が定める「トップ30大学」はどこか-本書は大学院重点化・教養部解体など、この10年の大学改革を徹底検証。独自の評価基準を提案し、大学が生き残るための絶対条件を問う。

感想・レビュー・書評

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  • 714円購入2004-10-06

  • 再読。2000年頃の旧国立大学再編成についての検証本だが、話題の中心は東大改革で、東大教官や旧文部官僚の熱意溢れるエピソードは「プロジェクトX」的な趣があった。ちなみに「Univerce of English」を使用した英語の授業を実際に受けたことのある身としては、授業自体は適当にこなしていた退屈なものだった(笑)けれど、扱われていた様々なテーマ自体は興味深く、これが大学の「教養」なのかな、と感じたことを覚えている。

  • 90年代に文部省の行政指導によりほとんどの国公立大学で教養部が無くなっていった背景。その中で東大一人が教養学部を中心として単なる教養部廃止にとどまらない大学改革を実現していったとのこと。西部邁らの中沢新一招聘が拒否された東大教養部における確執。そして西部邁、升添洋一らの東大退職という歴史的事件も詳しく解説して、その意味合いを説明しています。同じ東大の中においてさえ、大学が序列・格差社会であったことには人間の醜さを痛感します。著者は京大文学部卒業のようですが、東大への偏見のない見方は好感が持てました。遠山文相のトップ30大学構想の意味合いなど今まであまり関心がなかったことを教えられました。

  • [ 内容 ]
    文部科学省が定める「トップ30大学」はどこか―本書は大学院重点化・教養部解体など、この10年の大学改革を徹底検証。
    独自の評価基準を提案し、大学が生き残るための絶対条件を問う。

    [ 目次 ]
    1 悲しき「トップ30大学」―甘ったれ坊やと過保護ママ
    2 そして東大の教養学部だけが生き残った(ケーススタディー1)
    3 あのベストセラーを生んだ大学改革に学べ(ケーススタディー2)
    4 誰が教養部をつぶしたのか
    5 遠山プランの楽しみ方

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    [ 参考となる書評 ]

  • ちなみにソフィアはでてきません。

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著者プロフィール

1954年東京生まれ。京都大学卒業後、現在国語専門塾鶏鳴学園塾長。国語教育、作文教育の研究を独自に続ける傍ら、90年代から進められている教育改革についての批評活動をした。教育改革についての著作は、『高校卒海外一直線』(2002年中公新書ラクレ)、『徹底検証・大学法人化』(2004年中公新書ラクレ)、『大学入試の戦後史』(2007年中公新書ラクレ)、『被災大学は何をしてきたか』(2014年中公新書ラクレ)。編著に『論争・学力崩壊』(2001年中公新書ラクレ)、共著に『研究不正と国立大学法人化の影』(2012年社会評論社)などがある。国語教育では、『脱マニュアル小論文』(2006年大修館書店)、『「聞き書き」の力-表現指導の理論と実践』(2016年大修館書店)、『日本語論理トレーニング』(2009年講談社現代新書)がある。こうした活動の根底にあるのがヘーゲル哲学の研究である。30歳代の10年間を牧野紀之氏のもとでヘーゲル哲学研究に没頭し、その発展の立場を獲得することをテーマとしてその後も研鑽してきた。その成果として、『ヘーゲル哲学の読み方』(2020年社会評論社)がある。

「2022年 『現代に生きるマルクス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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