バカ学生に誰がした? - 進路指導教員のぶっちゃけ話 (中公新書ラクレ)
- 中央公論新社 (2013年5月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121504548
作品紹介・あらすじ
「アホ大学のバカ学生」になるのは必然!?最低限の教養もないバカ学生を送り込む高校に憤る大学教員、様々な試験方式を繰り出してくる大学に翻弄される高校教師、その狭間で混乱する生徒たち。全国の高校5060校に必ずいる「進路のセンセイ」の目から大学進学の舞台裏を暴く。
感想・レビュー・書評
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進路指導の先生方のご苦労を通した高校教育の難しさが語られている。少子化の問題、高大連携の課題、キャリア教育の本質など、様々な領域に関連する奥深い問題提起であると感じました。
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高校の進路指導教員の視点で、その仕事内容をはじめ、大学入試、親との関係、未履修問題等についての「ぶっちゃけ話」が語られている。なかなか興味深い内容なのだが、いかんせんノリが軽すぎる気はした。特に、各章に設けられている「まとめにならないまとめ」は受けをねらってのものだとは思うが、正直、ちょっと読んでいて不快になるような書きぶりだった。
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教員目線の話だから新鮮。
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高校が生徒募集のために掲げる「大学進学実績」にどんなからくりがあるか書かれているから、これから高校選びをする子どもの保護者はぜひ読んだ方がいいと思います。我が子の未来のために。
あと高校の進路相談室詣でをする大学教職員も読んだ方がいいです。給料泥棒にならないために。 -
石渡節炸裂。相変わらず面白い。
親や教員、または大学生が読んで参考になるだけでなく、むしろ高校生に読んでもらえたら、自分自身の進路についてより参考になるのではないかと感じた。わたしも、高校生のときに出会いたかった。県で中の上、上の下あたりの進学校だったため、推薦のくだりには何度も頷いてしまった。
高校生の皆さん、読んでください。損はさせません!
2013.07.11 -
高校の進路指導教員という存在と、その高校・上位大学・下位大学・専門学校・保護者の間での板挟みぶりを見せる一冊。とても一言では表せない問題の複雑さではあるのだが、教育機関が本来の目的より機関自身の実績集め(大抵の場合カネ集めに直結)を優先し始めて歪みに付け込まれている、というのがおおまかに共通する構図のよう。そうなる原因を求めると、結局進学率の飽和と少子化とに行き着いてしまう感があり、絡まった糸をどれから解きほぐせば良いのやら。
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帯の漫画が衝撃的で。
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勉強になりました。
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入試形態の問題が検討されるたびに、思っていた、高校側はどう考えているのだろう???という疑問にとても良く答えてくれた本でした。「指定校推薦」!最初に聞いた時は、そりゃ附属高校扱いだろ〜〜って思ったのですが、慣れてきていました。
確かに現在の様々な入試をちゃんと考えていきたいと思います。 -
高校生本人が読んでもこの本は多いに参考になるはず。
なかでも、指定校推薦のカラクリや専門学校の就職率の数字のマジックは必見。美味しい話には裏がある、を地で行くようなカラクリだ。
親子で読めて二度おいしい本書「バカ学生に誰がした?」。受験をとりまく環境をざっくりと知りたい方にお薦め。