会議を制する心理学 (中公新書ラクレ)

著者 :
  • 中央公論新社
3.08
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121505453

作品紹介・あらすじ

なぜ大人数の会議では、言いたいことが言えないのか。おかしな結論が出そうなとき、末席にいる自分はどうすればいいのか。著者の豊富な実体験と心理学の先行研究をもとに、集団による意思決定がはらむ危険性を考察。悩めるあなたが一人でもとれる「戦略」を伝授する。

感想・レビュー・書評

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  • 心理テストを含めて会議の方向性に関しての注意点喚起

  • 会議についての心理学的考察の本。
    技術というよりも状況や立ち位置についての解説が多かった。
    読む前に予想した内容とは少し違っていたかも。
    著者の意見が割と強い内容で少しとっつきにくい印象。

  • 会議という意思決定の場での論理について書かれた本。非常に奥が深い問題なのだと思うけれど、新書なので内容は浅め。もう少し掘り下げたものが読んでみたいと思った。

  • 本書でロバートルールやアローの定理があること、選考序列の循環がある場合は、論点を分けて議論することで結論が変わることを知った。他方で、本書の確率的なシミュレーション実際に当てはめるのは単純化し過ぎて無理があるように思う。

  • 新書の内容に止めてしまうのが、もったいない非常に深い内容であった。特に行政機関や大学で働くものは会議が多いので本研究は非常に参考になる。

  • 会議室で正論を述べているのに孤立無援だと感じたこと、あるいはそんな状態に置かれた人を見た経験はないだろうか。「悪人」が一人もいなくても、時に不正までも承認してしまうのが、集団心理の恐ろしいところである。しかし会議は、個人の力ではできないことを成し遂げるための関門でもあり、逃げてばかりはいられない。会議の場で味方を増やし、自分の意志を貫くための知識とテクニックを社会心理学の専門家が伝授する。

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著者プロフィール

岡本浩一(おかもと・こういち)
大阪府出身。東京大学文学部社会心理学専修課程卒業。同大大学院社会学研究科で社会学修士、社会学博士。同大文学部助手を経て、1989年より東洋英和女学院大学人文学部助教授。1997年より人間科学部教授。NLPをロバート・ディルツに師事し、NLPトレーナー。日本心理学会、日本社会心理学会、日本実験社会心理学会、日本行動計量学会、日本催眠医学心理学会、日本リスク研究学会などに所属。茶道を修め、裏千家淡交会巡回講師を兼任。リスク認知心理学を専門とし、原子力安全委員会専門委員、内閣府原子力委員会専門委員など歴任。国の科学技術研究領域の創始メンバーのひとり。著書に『会議を制する心理学』(単著)、『組織の社会技術1 組織健全化のための社会心理学:違反・自己・不祥事を防ぐ社会技術』(共著)、『グローバリゼーションとリスク社会〔東洋英和女学院大学社会科学研究叢書1〕』『新時代のやさしいトラウマ治療〔東洋英和女学院大学社会科学研究叢書4〕』『パワハラ・トラウマに対する短期心理療法〔東洋英和女学院大学社会科学研究叢書7〕』(共編)など。

「2023年 『自分を整えるブリーフサイコセラピー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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