コーラン 2 (中公クラシックス E 7)

著者 : 藤本勝次

• 中央公論新社 (2002年8月1日発売)

作品紹介・あらすじ

ムスリムにとって人間の正邪善悪を判断するための拠り所がコーランである。

感想・レビュー・書評

[gakudaiprofさんの感想 · 2012年2月2日]

　聖書とコーランの違いは、仏教から考えると真言宗と浄土真宗の違いのようなものである。読んでいると、これは聖書かと考えられることが多い。モーセが出てきたり、ノアの大洪水が出てきたりしている。つまり、キリストかマホメットかということは、日本の仏教に置き換えると、空海か法然か、あるいは、親鸞か日蓮かということになる。
　そこから考え、宗派の違いで争うという状態を想定すると、キリスト原理主義のアメリカが、イスラム教を嫌うのが理解できる。
　聖書を横において読むとより理解できるであろう。