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- Amazon.co.jp ・本 (409ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122028210
感想・レビュー・書評
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宇都宮釣天井事件で本多家は取り潰しとなったが、その因は
秀忠の二代将軍の相続問題にあった。本書は、この秀忠の相
続から説き起こし、家光・吉宗をへて慶喜まで、三家・三卿
・幕閣・大奥をまきこんだ、江戸一番の御家騒動、徳川家の
将軍継嗣問題を考証する。
・宇都宮釣天井
・忠長殺し
・有栖川幸仁親王擁立
・黄門様の八つあたり
・三家・三卿の本家相続病
割と読み易い。本書を読むと徳川将軍家も歴代継嗣問題で苦
しんだ事が良くわかる。
鳶魚によると「家光は大馬鹿」であるという。家光が大馬鹿
であったためにさして出来の良くなくても忠長を押す勢力が
いたとする。この見方はなかなか面白く、山本博文氏の解説
と併せて読むとなお良い。春日の局は傀儡であったか。
水戸黄門の項では、綱吉の相続問題を絡めている。黄門様も
破天荒な人であったようだ。(将軍に対する嫌がらせ振りは
なかなかのもの)
親本は昭和8年の刊行と言う事で古びている部分が多いが、
読めばおやと思わせ刺激を受ける本でありおススメである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
徳川家の将軍継嗣問題。
秀忠から慶喜までの跡継ぎ問題が扱われている。馬鹿な長男か賢い次男かで割れる幕府。でも結局、初めて賢い次男が将軍となった慶喜で江戸幕府が潰れるとは何とも面白く、それがまた現実なんだと思った。家光の馬鹿殿ぶりには笑った。
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