- Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122029521
感想・レビュー・書評
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源頼朝の死後、「承久の乱」を経て、「御成敗式目」制定に至る30数年間を描いた巻。
北条義時が主人公だという2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が描く時代と重なる巻でもある(ただし、この巻の主人公は義時よりもむしろ姉の北条政子)。
この『マンガ日本の歴史』が刊行されていたころ、私は冷ややかに見ていた。
「若いころには才気あふれる作品を連発していた石森章太郎が、功成り名遂げたあと、こんな『名前を貸すだけ』みたいな仕事に手を染めるとは、情けない」と思ったのだ。
が、必要に迫られて読んでみれば、これはこれで歴史入門としてよくできている。
歴史学者が原案を執筆し、プロの脚本家が脚本を書き、3人が考証にあたり、そのうえもっと偉い歴史学者が監修としてついたのだから、当然か。
絵だってほとんどアシスタントたちが描いたのだろうから、「石ノ森章太郎の作品」と呼ぶに値するとはとても言えないが、それはそれとして……。
歴史など、専門外の新しい分野の仕事に取りかかるとき、まず最初にマンガや10代向けの入門書で概要をつかんでおくとよい。
そうすると、次に専門的な資料を読んだとき、すんなり頭に入ってくるのだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
尼将軍といわれた北条政子に代表される「女人入眼」の時代に生きた源実朝の悲劇。巨匠による大人のための「万画」日本史。
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ほぼ全部北条政子の時代。朝廷と幕府がだんだんいがみ合ってくる。朝廷と幕府の距離が遠いことと、天候不順による不作がさらに事態を悪化させていく。
鎌倉時代の終わりが見え始める。 -
マンションで読む。このシリーズはいつ見ても面白い。絵は特別うまくありません。ストーリも大したことありません。でも、抑えるべきところを抑えているので、面白いのです。
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412202952x 211p 1997・9・18
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「女人入眼」の時代に生きた三代将軍源実朝の悲劇的生涯(帯より)
実権を握った北条政子による政治采配。