マンガ日本の歴史 16 (中公文庫 S 12-16)

  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122029521

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  • 源頼朝の死後、「承久の乱」を経て、「御成敗式目」制定に至る30数年間を描いた巻。

    北条義時が主人公だという2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が描く時代と重なる巻でもある(ただし、この巻の主人公は義時よりもむしろ姉の北条政子)。

    この『マンガ日本の歴史』が刊行されていたころ、私は冷ややかに見ていた。
    「若いころには才気あふれる作品を連発していた石森章太郎が、功成り名遂げたあと、こんな『名前を貸すだけ』みたいな仕事に手を染めるとは、情けない」と思ったのだ。

    が、必要に迫られて読んでみれば、これはこれで歴史入門としてよくできている。
    歴史学者が原案を執筆し、プロの脚本家が脚本を書き、3人が考証にあたり、そのうえもっと偉い歴史学者が監修としてついたのだから、当然か。

    絵だってほとんどアシスタントたちが描いたのだろうから、「石ノ森章太郎の作品」と呼ぶに値するとはとても言えないが、それはそれとして……。

    歴史など、専門外の新しい分野の仕事に取りかかるとき、まず最初にマンガや10代向けの入門書で概要をつかんでおくとよい。
    そうすると、次に専門的な資料を読んだとき、すんなり頭に入ってくるのだ。

  • 尼将軍といわれた北条政子に代表される「女人入眼」の時代に生きた源実朝の悲劇。巨匠による大人のための「万画」日本史。

  • ほぼ全部北条政子の時代。朝廷と幕府がだんだんいがみ合ってくる。朝廷と幕府の距離が遠いことと、天候不順による不作がさらに事態を悪化させていく。
    鎌倉時代の終わりが見え始める。

  • マンションで読む。このシリーズはいつ見ても面白い。絵は特別うまくありません。ストーリも大したことありません。でも、抑えるべきところを抑えているので、面白いのです。

  • 412202952x  211p 1997・9・18 

  • 「女人入眼」の時代に生きた三代将軍源実朝の悲劇的生涯(帯より)

    実権を握った北条政子による政治采配。

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著者プロフィール

石ノ森章太郎

一九三八年(昭和一三)、宮城県生まれ。高校在学中に『二級天使』でデビュー後、一貫して日本漫画界の第一人者として活躍。代表作に『サイボーグ009』(講談社児童まんが賞)、『佐武と市捕物控』(小学館漫画賞)、『マンガ日本経済入門』、『マンガ日本の歴史』全五五巻(アジア漫画大会漫画アカデミー賞大賞)、『マンガ日本の古典1 古事記』など多数。一九九八年(平成一○)一月死去。

「2022年 『文庫 新装版 マンガ日本の歴史 全27巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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