仏教の源流: インド (中公文庫 B 2-2 BIBLIO)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122038677

感想・レビュー・書評

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  • 釈尊の生涯と思想を解説している入門書です。

    本書の前半は、釈尊の生涯をたどるとともに、『仏伝』に見られる釈尊の人間像についての著者の見かたが示されています。

    後半では、釈尊の教えとそれにつづく仏教思想についての解説がなされています。釈尊の根本教説である縁起説にかんして、縁起には「十二支縁起」のほか経典によっては十支、五支、三支などがあることに著者は触れながらも、縁起の原理を示すのは「これあれば、かれあり。これが生ずることによって、かれが生ずる。これなければ、かれなし。これが滅することによって、かれが滅する」という文章に示された教えだと主張しています。十二支の説明は、縁起の原理を具体的な場面に引き下げて説いたものであり、両者は区別されるべきだというのが、著者の考えだといえるでしょう。さまざまな説きかたを超えて、世界が縁起であることを釈尊は人びとに伝えようとしたのだと著者は述べています。

    また、釈尊以後の大乗仏教の展開についても説明がなされており、とりわけ中観、唯識、菩薩などの思想がとりあげられています。

  • rlb 仏教

  • 前半は比較的平易で初学者にも向いていると感じたが、後半段々難しくなり、6・7章はあまり頭に入らなかった。初期仏教を概観するには良いのではという印象。

  • 「空」についてものすごく悩んだ。19歳、自分の人生で一番仏教について考えて悩んだ。あのときは勉強ではなく学問をしていた。もう仏教はしばらくいいです。笑

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