とせい (中公文庫 こ 40-8)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 425
感想 : 60
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  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122049390

感想・レビュー・書評

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  • やくざが出版社の社長になる!?
    シリーズ化も納得の面白さ。

    一風変わった組長の元、普通のヤクザとは違った苦労をする、主人公。

    シマを大切に。
    カタギあってのヤクザ。
    阿岐本組は、暴力団ではなく、任侠。

    テンポよく、楽しく、時にじーんとくる。
    最後までハラハラドキドキ。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-f07a.html

  • 阿岐本組組長が倒産寸前の出版社の社長をやると言い出したことからはじまる物語。
    ヤクザのお話なのにヤクザがいい人に見えてくる。
    トラブルに巻き込まれながら解決して出版社を立て直していくヤクザたちを応援しながらおもしろく読みました。

  • ヤクザのお話。人のいい(だけじゃないけど)組長の人柄が何だかほっこりしたし、面白かった!

  • やってしまった(T_T)
    題名が任侠書房となり再度発売。
    同じ本を2冊購入してしまった。

  • 今回の阿岐本組の仕事は、傾きかけた出版社の再建と、精密機械部品工場に対する、借金取り立て。しかし、借金取り立てをするはずが、結局、工場の方も助けなければならないはめに。はたして、阿岐本組は、二つの職場を救えるのか?
    目から鱗?勉強になった。「技術がある」だけでは、商売にならない。情報、アイデア、意外性、そして勿論、「これが作りたい」という熱意も重要。諦めの空気に満ちていた会社が、活気を取り戻していく様子は、読んでいて面白い。そして、次々と問題が湧いてくるにも拘らず、事態は好転する。さすがは阿岐本組長(笑)

    • yakopiiさん
      こんにちは、shadiさん。
      面白そうな本の紹介、ありがとうございます。是非読んでみたいと思います(^O^)
      こんにちは、shadiさん。
      面白そうな本の紹介、ありがとうございます。是非読んでみたいと思います(^O^)
      2013/12/30
  • すごく面白かった~!今野敏さんって警察小説やハードボイルドとかの印象があってこれまで読まず嫌いしてたな・・・反省。
    解説の方も書かれていたがヤクザの小説を読んで堅気の自分が元気になったりスカッとしたりってどうなんだ?
    と思うけどめいっぱい楽しんだなあ。組長の阿岐本のちょっとした気まぐれで倒産寸前の出版社の役員になったNO.2の日村を始め組員達の奮闘ぶりがズッコケてたりカッコ良かったり、ハラハラしたり忙しかった。『任侠書房』というコミック化されてるようで読んでみたい。次は『任侠学園』⇒『任侠病院』読むぞ。

  • あああ、面白かった!瞬きするのも、忘れちゃうくらい、次々といろんな事件が起こっては解決していく。そこに義理と人情が垣間見える。ヤクザなんて怖い存在なんだけど、この小説は信じても良い人がいるんじゃないかなんて、思えちゃうくらいに愛情にあふれています。このシリーズが大好きです!

  • 揺るぎない信頼関係を持つ”チーム”の
    謙虚さの中にある強さ。

    とにかく痛快!!

    そしてなにより”社長”の人心掌握力はすごい!!

    適材適所を瞬時に見抜く…こんな会社で働きたい!!

  • おもしろすぎる!現実にどうこうとケチつける向きもあろうが、そんなの関係ない。ああ面白かった。

  • 今野敏(こんの びん)さんのとせい。
    最初意味が分からなかったのだが、渡世と書いて世の中を生きると言う意味の他に
    やくざと言う意味があるらしい。

    物語はある一本気なやくざの親分がひょんな事から
    出版社の社長になってしまうところから始まります。
    この親分は義理と人情が大好き。
    借金の取り立てもかたぎの人を脅かしてはいけないと子分に釘を刺す。
    おかげで子分は負債者に取り立ての代わりに経営コンサルタントをしてしまう。
    結果的にはそれで会社がもうかって借金は返済されるのだが。。
    最初から最後まで笑いっぱなしで終わりました。
    今野さんの作品は非日常が日常のように書かれててとても面白い。

    「お飲み物、なんになさいます?」
    「焼酎をください」
    「秋刀魚の生きのいいのが入ってますよ。やきましょうか?」
    「いいですね。もらいましょう」
    「秋茄子もうまいですよ。焼き茄子なんかいかがです?」
    「お願いします。」
    こんな日常のやりとりが純粋に大切だと思える。

    店に秋刀魚の焼けるいいにおいが漂い焼酎のロックを口に運びながら、
    今だけは明日のことを考えまいとした。
    主人公のつぶやきが妙にせつなく響いてくるのですよね。。
    とても楽しい時間でした。。

著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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