- Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122050044
感想・レビュー・書評
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大学時代よりタマ姉と慕って来る啓太から、突然産みたくないと言い出した妊婦の妻の柚実のことで相談を受けた三十六歳の環が、通い婚の夫に心配されながら調査を進める。濃い繋がりを持つ幼馴染みの樹一と共に柚実は特殊な宗教施設のような郷で育っていた。それ故の癖等に触れつつも方向性は重くなくさらりとしていた。
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岩倉梓、魚住久江と読んできて、もう、こうなったら、
女刑事、女探偵ばかり集めて読んでやろうということで。
今回は、明野照葉さんの「調査員・森山環 聖域」を読み返してみた。
過酷ともいえる育ち方をした森山環だが、幼馴染の啓太に頼まれて調査を続ける中で、彼女自身も、明日へと続く道を歩んでいくようになる、一つの成長ストーリーでもある。 -
待ち望んでいた妊娠なのに、実際妊娠すると『産みたくない』と…
その夫から依頼され、
原因を調査するという話
なんだか、あれよと言う間に解決してしまった
ただ、主人公の旦那さんはとてもステキな人でした -
他の作品よりライトな感じ
ハッピーエンドなのも珍しい -
2015.5.20-28
柚実と樹一の過去の問題は非常に重く、環と啓太の問題も絡んで読み応えはあるものの、もう少し深く描いて欲しいところ。また泰彦の人間性が余りに完璧過ぎるのは少々馴染めない。 -
文庫書き下ろし
幼少期を桃源郷という理想の共同生活を行うと掲げている反面、もうけ主義の組織で育った娘が、普通の生活を目指し頑張ってきた。
しかし妊娠をした際、普通の子育てを知らない自分に気づいた。とてつもなく悩んだ。そんなとき、その旦那から環に相談がもたらされた。
人間ドラマを描いた作品だ。すばらしい。 -
妊娠を待ち望んでいたはずなのに、いざ妊娠をすると、子供はいらない!とパニックになる妻のことを調べて欲しいと、夫から依頼される。
子供にはどうしようもできないことがある。
親とは、家庭とは、を考えさせられる作品。