DEAMON SEEKERS2 - 壊れたラジオを聞く老女 (中公文庫 み 45-2)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122061682

作品紹介・あらすじ

田舎の屋敷で不可思議なモノに遭遇した理理花は、その後、普通の日常を取り戻していた。そんな彼女の平穏は、顔だけが取り柄の傲岸不遜で忌々しい男・草月の登場で終わりを遂げる。彼は失踪した理理花の父親の記録を見せろと、家に押しかけてきたのだ。だが時を同じくして、理理花の家に別の侵入者が。それはなんと、怪力を駆使する老婆で-!?

感想・レビュー・書評

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  • 今回もなかなかゾワっとする内容だった。
    ラジオを神様だと崇めていた某準大手企業の創始者である90代のおばあちゃん・・・恐ろしかった。
    注射器片手に追いかけてきたとこは本当に怖かった。人の耳がいくつもくっつけられてるの見た直後にあれはビビるわ。

    怪異絡みの件について、悉く理理花の父と接点がある。
    やっぱり核となる人物なのは間違いないよなぁ。
    ただ、大西さんが同じような消え方したのは気になる。大西さんも理理花の父と同じくらい怪異について何か重要な事実を知ってたのかもな。
    だから、同じような消え方でいなくなったのかもしれない。

    ついに草月が喋らない理由が判明した!
    ドッペルゲンガー的な怪異で、しかも受け継ぎ可能なタイプの。そんな怪異もいるんだな。
    というか、草月の父についてた怪異なのかな本当に?少し疑ってしまう。
    父の方の願いを叶えてやってたのはついでみたいなもので、元々は草月に最初からついてたんじゃないのか…?
    草月が生まれてくるのを待つために草月の父にくっついてただけで、草月がそれを父に憑いてると思ってただけとか…。と、色々推測した。
    事情はさておき、そのドッペル草月は肉声で望みを言うと本人の意図は無視して飛び越えて願いを叶えてしまう。だから筆談にしてたのか。
    最終的にドッペル草月は、草月の命を貰っていく様な気がして不穏。

    ラスト、凄く良い感じに距離が縮まってきたとこで距離を置くってどういうことなの草月!!
    次に再開するまでの1年何してたのか凄く気になる。
    せっかく理理花に自分の怪異のこと打ち明けて対等になったところでこれはキツイ。
    が、溝呂木の言った草月と一緒にいると不幸になる的なことがラスト読んでてふと思い出して、本当に嫌な予感がする。
    溝呂木と言えば、その場にいなくとも夢の中にまで介入出来る様で能力が未知数。一体何者なんだ…。

    次巻早く読みたい。前回から謎の残し具合が絶妙だから気になってしまう。

  • シリーズ2作目。
    怖かった。ゾワゾワが止まらない。どんな状況に陥っても立ち向かっていく理理花にはひたすら尊敬。
    一部謎が解けて少しスッキリ。でも草月との距離が一気に縮まった気がしたのに、あっという間に離れてしまったのが残念。。続編、待っています。

  • 謎の《神》から逃げだし、平穏な生活に戻った理理花の元に、あの忌々しい男・草月が現れる。そして次の怪異も起こりはじめ――? 文庫書き下ろし。

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著者プロフィール

宮沢龍生

牡牛座のB型。創作者集団《GoRA Project》のリーダー。「誰もが面白いと思える作品」作りをモットーにしている。

「2019年 『DEAMON SEEKERS3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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