首里城への坂道 - 鎌倉芳太郎と近代沖縄の群像 (中公文庫 よ 58-1)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (486ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122063228

感想・レビュー・書評

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  • 大正末期から昭和初期、大々的な『琉球芸術調査』を行い、貴重かつ膨大な資料を残した研究者・「鎌倉芳太郎」。稀代の記録者の仕事を紹介する本邦初の評伝であるとともに、彼に琉球文化の扉を開いた人々の姿、そしてそれが現代に繋がるまでの熱きドラマが描かれる。第二回河合隼雄学芸賞、第十四回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞をダブル受賞!

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/732290

  • 沖縄人として、この本にこの人に出会えて良かった。
    鎌倉芳太郎。古き沖縄(琉球)に魅了され、歩いて調べて記録と保管までして、琉球文化の伝承に貢献。さらには紅型技術の継承で人間国宝に。
    鎌倉が残した写真を元に復元された首里城。さらにそれ以前には沖縄県社建立のために取り壊しが決定された再建前の正殿をすんでのところで取り壊し中止に導いたエピソードもあり、この人がいなければ琉球文化の現在はどうなっていたんだろと考えたりする。
    長年にわたる琉球文化研究とそれに連なるドラマ。琉球を(沖縄を)愛したからこそ愛する人たちとの縁にも恵まれ、後世に継がれるべき功績を遺した。
    ボリュームあったけど一気読みの良書。琉球文化にもっと触れたくなった。鎌倉さん最大の著作「琉球文化の遺宝」も見てみたい。また図書館だ。

  • 本書は、鎌倉芳太郎の事績にスポットをあて、彼の生涯を軸に、琉球王朝の時代から続く、貴重な琉球・沖縄の芸術・文化などの調査・継承・発展に尽力した人々を描いた本です。

    かなり読みごたえはありますが、沖縄にルーツを持つ、著者・与那原恵さんの描く沖縄の風景や人々は生き生きとしており、目の前にその光景が浮かび上がってくるような本です。

    この本の物語は鎌倉を中心に展開しますが、同時に、多くの琉球・沖縄文化に携わる人々が描かれ、その人々の沖縄に対する愛情と情熱を感じずにはいられません。

    また、本書には書かれていないけれども、沖縄の文化を守り伝えることに力を尽くした、多くの名もなき人々にも思いが及びます。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/732290

  • 2016年11月購入、12月読了。沖縄に行く時の楽しみが増えた。

  • 大正末期から昭和初期に琉球文化の貴重な資料を残した研究者・鎌倉芳太郎、初の評伝。河合隼雄学芸賞、石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞受賞作。

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著者プロフィール

与那原恵
1958年東京都生まれ。96年、『諸君!』掲載のルポで編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞を受賞。2014年、『首里城への坂道――鎌倉芳太郎と近代沖縄の群像』で第2回河合隼雄学芸賞、第14回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞を受賞。他の著書に、『美麗島まで』『サウス・トゥ・サウス』『まれびとたちの沖縄』『わたぶんぶん――わたしの「料理沖縄物語」』『帰る家もなく』『赤星鉄馬 消えた富豪』などがある。

「2022年 『琉球切手を旅する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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