随想録 (中公文庫 た 5-5)

著者 :
制作 : 上塚 司 
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 65
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (437ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122065772

作品紹介・あらすじ

日本財政の神様がその晩年に語った、その財政政策や、政党党首として接した大正デモクラシーの群像。自由主義者としての思索の軌跡〈解説〉井上寿一

感想・レビュー・書評

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  • 人生の名著20

    快楽は追っても避けてもいけない。ただ受けなければいけない

    我らの思想の心の鏡は、我らが日々の生活でございます

    殺すということは、臆病の行為であって武勇のそれではない。用心の行為であって勇気のそれではない。防禦の行為であって攻撃のそれではない。お前が彼をばらすのは、彼をやっつけるためではなく、お前自身を助けるためなのだ。

    誰だってふと愚論をいうことはある。それは仕方がない。だが、それを念入りにやられては助からない

    なにも想像の苦痛を加えて、本当の苦痛を引き伸ばすにも及ぶまい。苦しむことを恐れる者は、既にその恐れることで苦しんでいるのだ

    アポロジイ

    パンセと人生の幸福についてはつまらんかった。


  • 高橋是清自伝上下巻に続く自伝です。是清の言葉には含蓄があり首肯するところが大でした。当時、蔵相経験者として是清が思っていたことを知ることができるのも良いのですが、趣味や日常生活の話もしているのが興味深かったです。最新刊なのでかなづかいも現代に近いので比較的読みやすい印象を受けました。

  • 自伝の続編と思って読んだ。経済運営の考え方が述べられている部分は今でも有益である。

  • 日本財政の神様がその晩年に語った、財政政策や、政党党首として接した大正デモクラシーの群像、文化や教育、女性観に至るまでの思索の軌跡。〈解説〉井上寿一

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著者プロフィール

嘉永七(一八五四)年、幕府御用絵師の子として江戸に生まれ、仙台藩足軽高橋家の養子となる。藩の留学生として渡米して苦学。文部省、農商務省を経て、日本銀行に入り、横浜正金銀行を経て、日銀副総裁に就任。日露戦争外債募集に成功した。日銀総裁に昇任後、山本権兵衛内閣の蔵相となり立憲政友会に入党した。大正一〇(一九二一)年、首相・政友会総裁に就任。都合七度蔵相を務める。金融恐慌ではモラトリアムを実施、恐慌を沈静させた。また世界大恐慌では、金輸出再禁止、国債の大量発行など積極財政による景気刺激策を推進した。昭和一一(一九三六)年の二・二六事件で暗殺された。

「2018年 『随想録』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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